引っ越しのお知らせ
電子竹林:Blogは↓へ引っ越しています
旧URL http://d.hatena.ne.jp/zom-1
はここの https://zom-1.hatenadiary.org へリダイレクトされていますが、ここは2019/1/20までのアーカイブになります
「ミスター・ガラス」-Glass-
M・ナイト・シャマラン監督。不死身の肉体と感知能力を持つデヴィッド(ブルース・ウィリス)は、24の人格を持つケヴィン(ジェームズ・マカボイ)から被害者を助けようとするが二人とも警察に捕獲される。精神分析医ステイプル(サラ・ポールソン)はデヴィッド、ケヴィン、そして高いIQを持つミスター・ガラス(サミュエル・L・ジャクソン)が信じている超人が妄想である事を証明しようとするが…。「アンブレイカブル」(id:zom-1:20010101#p1)、「スプリット」(id:zom-1:20170514#p1)とつながる世界。映画的には結構好きだし、不確かでひねりまくった世界観、妙なミスディレクションとか彼らしい。アメコミ映画全盛に対するアンチテーゼでもあるのだろうか。アメコミな派手さはないのでその変は好き嫌いありそうな映画。
https://www.disney.co.jp/movie/mr-glass.html
「バジュランギおじさんと、小さな迷子」-Bajrangi Bhaijaan-
カビール・カーン監督脚本。パキスタンの小さな村、声が出せない少女シャヒーダー(ハルシャーリー・マルホートラ)と母はインドのイスラム寺院へ願掛けへ出かけるが、帰りにシャヒーダーは母とはぐれインドに取り残されてしまう。ハヌマーン神を信仰し恋人ラスィカー(カリーナ・カプール)の家に居候するパワン(サルマーン・カーン)は偶然にシャヒダーを助ける、やがてパキスタンへ送り届ける事を決意するが…。インドでの大ヒット作。演出はベタなとこ多いけど、子役の可愛さとインド/パキスタンの関係を真っ向から取り上げてる社会性は高く評価できる。変化にとんだ展開もなかなかに上手い。特にパキスタンへ入ってからの入り乱れ方は面白いし、ジャーナリストのチャンド・ナワーブ(ナワーズッディーン・シッディーキー)の存在も上手い。パキスタンの山の自然がほんとスイスみたいに美しいのも驚き。
http://bajrangi.jp/
「チワワちゃん」
二宮健監督脚本、岡崎京子原作。ミキ(門脇麦)は東京湾で発見されたバラバラ死体がかつての知り合いチワワ(吉田志織)だという事を知る。チワワはヨシダ(成田凌)、カツオ(寛一郎)、ユミ(玉城ティナ)、ナガイ(村上虹郎)、サヤカ(古川琴音)たちバカ騒ぎした仲間の一人だったが、ミキはチワワの事を何も知らなかったと気づくが…。最初の手持ちカメラが辛いけど、全体には悪くない。ちょっと心の中に入りきれてない感じはあるが。チワワのチワワっぽさがいいし脇役もみんないい。芯となるはずの門脇麦は今回はイマイチよくないなあ。サカタ演じる浅野忠信の登場シーンはかなりいいと思ったが、良すぎて全体の中ではちょっと浮いてしまったか。栗山千明はちょっとだけ。
https://chiwawa-movie.jp/
「蜘蛛の巣を払う女」-The Girl in the Spider's Web-
フェデ・アルバレス監督、ダビド・ラーゲルクランツ原作。リスベット(クレア・フォイ)は、核攻撃プログラムをNASAから奪還する仕事をその開発者であるバルデル教授から受け成功するが、謎の集団に奪われる。バルデル教授、その息子アウガストは保護され、一方、NSAのカザレスは独自に事件を追う。雑誌ミレニアムの ミカエル(スベリル・グドナソン)はリスベットの父の犯罪組織との関係に気づき、双子の妹カミラ(シルビア・フークス)の組織が近づくが…。フィンチャー版「ドラゴン・タトゥーの女」(id:zom-1:20120225#p1)のルーニー・マーラ演じるリスベットが強烈によかったので、女優交代はかなり残念。監督交代も残念。今回のリスベット老けすぎ(3年しか経ってないのに)。ミステリー性よりはアクション性が強いが、そこはまあ成功していいる。でも007やイーサン・ハントやジェイソン・ボーンみたいな感じで、これは最初3作のイメージとはかなり違う。原作自体がラーソンからラーゲルクランツへ移った影響が大きいか。
http://www.girl-in-spidersweb.jp/