電子竹林:Blog(アーカイブ)

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1988-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「薔薇の名前」

84点。大作であり、快作。歴史的重厚感にみちあふれていながら、それに溺れず、丹念なミステリーに仕上がっている。ショーンコネリーの演技はみごと。

「私をスキーに連れてって」

82点。おそらく、日本の映画人にこれほどショックを与えた映画はないのでは?からめ手でしか面白い作品を作れないと思っている人達を横目に、これほど正統的映画に真正面から取り組んで、それを面白くしてしまったのだから。

「リトルショプ・オブ・ホラーズ」

72点。音楽がいい。後は、歯医者だけで許してあげよう。

「リーサルウエポン」

58点。メル・ギブスンに、あれほどいい設定の主役をやらせているのに、ひどい脚本。最低のラストは、いまでも語りぐざになるほど。

「ラ・バンバ」

76点。あの兄弟をもっと描き込まなかったのは、残念。しかし、単なるサクセス・ストーリと予想していた頭には、ちょっとショックな面白さ。音楽はもちろんいい。

「ラジオ・デイズ」

75点。アレンの中では、好きな作品。視点を子供にすることにより、見方が優しくなっているのではないか?

「世にも不思議なアメージング・ストーリ」

75点。中に非常に面白いのが1つでもあれば、他の作品は許されてしまう、オムニバスは得である。なにしろ、「ミイラ」は最高!

「ゆきゆきて神軍」

83点。良い、悪い映画という評価は横に置いておいて、これほど印象が強かった映画は今年なかった。クレジットが終わるまで、動くことができなかった。

「柳川掘物語」

72点。まるで柳川掘のような、ゆったりとした流れの映画。「ゆきゆきて神軍」といい、日本映画は、すでにドキュメンタリーにしか道はないのかとも考えさせられた。

「ミリィ」

73点。この映画のすばらしところは、忘れてしまったホントの夢がそこにあること。それをじらして、なかなか見せてくれないところもいい。

「ミスター・ソウルマン」

62点。黒人がこの映画をみて、どう感じるかをを聞いてみたい。結局、人種差別反対とはなっていないような、不愉快な気がしたが。

「マルサの女」

83点。その素材の新鮮ももさることながら、テンポ、映像、すべてのきめの細かい作品作りは見事である。

「プロジェクトA2」

78点。ジャッキー・チェンは、ハリウッドのコメディ、アクションを実にうまく消化してさらに発展させている。ただし、”史上最大の標的”の割には、せこい敵で、ちょっとがっくりきた。

「ペギー・スーの結婚」

76点。素材も作りも面白い。しかし年を取ってからコッポラは、なんで”愛”ってもんにあんなに甘くなってしまったんだろう?

「ブルー・ベルベット」

72点。なんかヘンな映画。まるで、間違った映画に入ってしまったような違和感が最後まで続く。デニス・ホッパーの怪演だけ気に入った。

「プラトーン」

75点。アメリカではプラトーン現象とまで言われながら、日本で認識票をぶらさげて歩く少年少女の増加をみると、日本での公開は明らかに失敗だったと思う。

「ザ・フライ」

83点。怪奇映画とラブ・ストーリのミックスは、主人公と蝿の融合のごとく見事。リメイクの中では、最高の出来と言っていいのでは?リメイクは、原作をうまく消化しさらにそれにプラスするという基本を、見事に見せてくれる。

「フィリスはある朝、突然に」

72点。アメリカ青春映画ってのは、ハラハラ、ドキドキしながらも、結局うまく収まってしまう安心感があるけど、この映画はまさにそういうモノ。楽しめる。

「冬の嵐」

70点。スタンダードなサスペンス。目新しさはなくても、そつがないので、やはり引き込まれてしまう。

「フーズ・ザット・ガール」

68点。オープニングのアニメは必見。マドンナは、あくまでもマドンナであって、役にはなっていない。音楽がテンポを与えている。

「BU・SU」

70点。変な映画であって、うまく評価できない。市川準監督の次回作を観てから評価したい。

「漂流教室」

68点。原作の印象が強いため、不満がいっぱい。これは、あくまでも大林映画として観なければいけないのだろうか?

「ハンナとその姉妹」

76点。ウディ・アレンのなかでは、アクがなく、好きになれる作品。それは、彼が一歩後ろに下がっているからではないか?

「光る女」

78点。世紀末的美意識の中にのめりこんで行ってしまう、変な映画。キャラクターは皆、魅力的だった。

「ハンバーガ・ヒル」

42点。戦意高揚、国威高揚映画としては、すばらしいでき。

「ハワイアン・ドリーム(チンピラ2)」

68点。前作には、はるかに及ばなかった。しかし、退屈もせずに一気に観れたのは、あの音楽のセンスの良さではないかな?

「ハリーとヘンダースン一家」

73点。ビッグ・フットに翻弄される一家のドタバタとして充分楽しめるが、その中に隠された自然保護のテーマなども共感できる。

「ハートブレイクリッジ」

65点。クリント・イーストウッドの魅力で充分で引き込まれた。しかし、軍隊をこういう描き方をする映画は気に入らない。

「摩天楼は薔薇色に」

71点。アメリカン・ドリームは、すでに本当の夢になってしまったのだろう。だから、せめて映画の中だけでも…という点だけで楽しめる。

「19ナインティーン」

55点。おかしくて、評価する気にもならないけど、もしかしたら、アイドル映画としてはまともな方かもしれない…