電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

1999-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「マンハッタン少年日記」- The Basketball Diaries - Jim Carroll

ジム・キャロル、晶文社。ディカプリオ主演の映画「バスケットボール・ダイアリース」(未見)の原作。60年代のニューヨークの下町、著者のジム・キャロル自信の13歳から16歳までの日記。盗み、喧嘩、麻薬の日常であっても、妙に純真な所もあり、その複雑な心…

「日本のみなさんさようなら」

リリー・フランキー 情報センター出版局。週間ぴあに連載していた「あっぱれB級シネマ」に加筆改稿したもの。帯には「これは映画評ではありません」とある。確かに、映画評とは言えないかもしれない。色々な映画を通じて、エッセイを書いている感じ。すべて…

「超能力のトリック」

松田道弘 講談社現代新書。歴史的には19世紀終わり頃の降霊会からユリー・ゲラーまで。内容も、スプーン曲げ、霊媒、テレパシー、予知能力など、さまざまな超能力のトリックを解説する。興味がある人には楽しめる本。

「ためらい」- La Peticence - Jean-Philippe Toussaint

ジャン=フィリップ・トゥーサン。息子をベビーカーに乗せ友人宅を尋ねる主人公。意味ありげな猫の溺死体も実は意味無く、何か事件が起こりそうで何も起こらない。いつものトゥーサンのそのままであるが、より、何も起こらなくなった気がする…。でも、なんと…

「玩具修理者」

小林泰三、角川ホラー文庫。小林泰三の第一回作品集。表題の「玩具修理者」は第二回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作品。「玩具修理者」は雰囲気があってなかなかいいのだけど、死者の再生というテーマ自体は、それほど新鮮味は無い。もう一編の「酸歩する男…

「悪魔のワルツ」☆- The Mephisto Waltz - Fred M.Stewart

フレッド・M・スチュワート、角川ホラー文庫。1971年3月に刊行された単行本の文庫本化。本国での出版は1969年で、著者のデビュー作。主人公のクラークソンはピアニストになる夢を捨てて、フリーのルポライターとなっている。インタビューをきっかけに世界的…

「おもしろ科学こーなっている!365のQ&A」

ジャロン・B・マグレイン、三田出版。サイエンスもの。嘘っぽいのもあるし、古いものもあるけど、まあ、楽しめる。やや生物関係に片寄っていて、物理、数学などは少ない。著者は、エンサイクロペディア・ブリタニカの物理部門の編集者、執筆者なのに…。

「柔らかな頬」☆

桐野夏生、講談社。「OUT」から二年たった、書き下ろし。謎の別荘地幼児失踪事件。「私は子供を捨ててもいいと思ったことがある」という主人公カスミ。事件を追うのが余命半年の癌宣告を受けた元刑事(34歳)の内海。人間の視点を変えて、それぞれの心理を描写…

「陋巷にあり」5妨の巻

酒見堅一、新潮文庫。中弛みっぽいというか、どうもイマイチ。今回は事件がほとんど起こってない。なんか4徒の巻からダラダラ続いているだけど、肝心の主人公も悪役もあんまり出てこない(^^;)。今後の展開に期待と言ったところか。

「落下する夕方」☆

江國香織 新潮文庫。面白かった。映画「落下する夕方」原作。ストーリは映画とほとんど同じ。静かな展開でありながら、時々の張り詰めた緊張の上手さは映画そのまま。映画の追体験ではあるのだけど、同じ様に楽しめた。原作が先にあるのだから、映画化が上手…

「きらきらひかる」

江國香織、新潮文庫。映画化しているけど未見。主人公の笑子はアル中、結婚した睦月はゲイ、紺はその恋人。面白かったけど、「落下する夕方の方」が好きかなあ。どうもここまで行ってしまうと、なんか、無理に泥臭い関係を奇麗に描いている様な気がする。リ…

「旅と道具-豊かな旅を創るハードとソフト」

佐貫亦男、朝日文庫。タイトルからは、旅行における荷物とか、そーいう話だと思っていた。確かに目次には、履物、服装、カメラ、写真と並んでいるのだが、どうも中身は違っている。著者は1908年生まれ。すでに二年前に亡くなっているがまったく爺さんの昔話…

「秘密」

滝田洋二郎監督、東野圭吾原作、斎藤ひろし脚本、広末涼子、小林薫、石田ゆり子、金子賢、岸本加世子。原作読んでないんですが、映画的にはイマイチかな。父親の視点、母の視点、娘の視点、どこに立つかで随分と印象は違うと思うけど、どこでも納得出来ない…

「双生児」

塚本晋也監督脚本撮影、江戸川乱歩原作、本木雅弘、りょう、筒井康隆、石橋蓮司、浅野忠信。いつもの塚本っぽいスピード感は無いけど、ビジュアル的に鈴木清順とか寺山修司みたいなカルトっぽさが出ていていいです。そういう部分だけに捕われずに、不可思議…

「シンプル・プラン」 - A Simple Plan -

サム・ライミ監督、スコット・スミス原作、ビル・パクストン、ビリー・ボブ・ソーントン、ブリジット・フォンダ。雪深い森の中、墜落した飛行機の中に大金を発見したハンク、兄のジェイコブ、兄の悪友のルー。そこから生まれる、疑惑、仲間割れ、殺人…。ベス…

「マトリックス」 - The Matrix -

アンディー&ラリー・ウォシャウスキー監督製作脚本、キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン。面白かった。斬新な映像もいいし、軽快なストーリ展開、物語の背景も意外性があって面白い。人間電池という発想がSF的にも突飛でいい。アラは山の様にあ…

「グロリア」- Gloria -

シドニー・ルメット監督、シャロン・ストーン、ジェレミー・ノーザム。つまらなかった。出所したばかりのギャングの情婦グロリア(シャロン・ストーン)は、犯罪の証拠を握る少年を連れて逃亡する…。オリジナルの「グロリア」とは大筋ではストーリは同じだけど…

「金融腐蝕列島・呪縛」☆

原田眞人監督、高村良原作、役所広司、風吹ジュン、仲代達也、椎名桔平、根津甚八、遠藤憲一、若村麻由美、佐藤慶。300億円にも及ぶ総会屋への不正融資の容疑で、朝日中央銀行本店に東京地検の強制捜査が入る。危機感が欠如した上層部に苛立ちを感じる企画本…

「サイコ」 - Pshycho -

ガス・ヴァン・サント監督、クリストファー・ドイル撮影、ヴィンス・ヴォーン、アン・ヘッシュ。ヒッチコックの「サイコ」のリメイク。執拗なまでに同じカット、さらにオリジナルと同じ日数で撮影するという異常さ。「サイコ」は偏執狂的な監督の事を意味し…

「ノッティングヒルの恋人」 - Notting Hill -

ロジャー・ミッチャム監督、ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グランド、リス・エヴァンス、G・マッキー。世界的な女優のアナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)がロンドンのノッティングヒルの小さな旅行専門本屋の気のいい男ウィリアム・タッカー(ヒュー・グラン…

「アルナーチャラム 踊るスーパースター」- Arunachalam -

スンダルC監督脚本、ラジニカーント、サウンダリヤー、ランバー。田舎から出て来たアルナーチャラム(ラジニカーント)は、偶然から大財閥の御曹司だった事が判明する。300億ルピーの遺産を狙う悪人の隠謀を阻止するために、一月で30億ルピーを使い切る試練を…

「オープン・ユア・アイズ」 - Abre Los Ojos -

アレハンドロ・アメナーバル監督脚本音楽、エドゥアルド・ノリエガ、ペネロペ・クルス。遺産で遊び暮らしていたサルサは交通事故で、顔に怪我を負う。整形手術で再び美貌を取り戻すが、次々に不思議な出来事が続いていく…。ドンデン返しとは、こーいうのだっ…

「ハリケーン・クラブ」 - Hurricane Streets - ☆

モーガン・フリーマン監督脚本、ブレンダン・セクストン・サード、イザドラ・ヴェガ主演。NYダウンタウンに住む14歳のマーカスは、仲間と盗みなどの悪事に明け暮れる。やがて、メレーナという少女と出会い恋に落ちるがメレーナの父にその仲を引き裂かれる…。…

「エリザベス」 - Elizabeth -

シェカール・カプール監督、ケイト・ブランシェット、ジェフリー・ラッシュ、ジョセフ・ファインズ、ジェフリー・ラッシュ。16世紀、ヘンリー八世と愛人アン・ブーリンの間に生まれたエリザベス(ケイト・ブランシェット)は、一度は反逆罪に問われながら25歳…

「オースティン・パワーズ・デラックス」 - Austin Powers The Spy Who Shagged Me -

ジェイ・ローチ監督、マイク・マイヤーズ制作脚本主演、ヘザー・グラハム。宿敵ドクター・イーブルがタイムマシンを使って冬眠中のオースティンの体から"モジョ"を盗み出す。弱体化したオースティンは、イーブルを倒すために1960年代に向かう…。前作の「オー…