電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

1989-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「メイド・イン・ヘブン」

77点。でだしのすばらしさ。天国の場面は、ちょっと退屈だったが、地上に降りてからはスクリーンに釘付けになった。ヒッチハイクの場面に至っては、劇場内は涙、涙…新鮮で、すばらしいラブストーリだった。

「殺し」

65点。つまらなくはなかったが、これと言って面白い部分がなかった。構成もそれほど目新しいと思えない。ベルトリッチ研究のための1作だった。

「ニモ」

58点。わくわくするところがなにもない、退屈なアニメだった。これと言って、ディズニーと比較して悪い部分がある訳ではないのだが、確かに何かが欠けていると思う。

「因われの美女」

72点。不可解な展開の積み重ねで話を組み立てていくところは、「去年マリエンバードで」のロブ・グリエらしいところ。ラストへの持って行き方は、それ以前に比べてちょっとあざとい印象を受けた。美術的に気に入った部分が多い。

「アリス」

75点。アリスの原作そのままでなく、アリスらしい世界をシュールに展開させるところが、よかった。人形の動きが不気味なとこが、とってもこの世界に似合っている。ただ、チェシャ猫がでてこないのが不満。

「子熊物語」

72点。点数のほとんどは、すばらしい演技の動物たちに。動物と人間の関係は、道徳的すぎるかもしれないけど、子供向けでいいと思う。熊の手がおいしそうだった。

「愛と平成の色男」

67点。結構おもしろかったけど、森田のうまさが出ているとは思えない。面白さの多くは女性陣の活躍で、特に妹役がよかった。石田純一がもてる役ってのも、どーも納得できない。

「バカヤロー2」

63点。第2話がちょっと面白かったぐらいで、後のは怒り自体が納得できなかった。オムニバスといえばホラー、幻想ものを思い出す。それを“怒り”というテーマに置き換えたかったのだろうけど、それがあまりにも不明確。

「ガンヘッド」

45点。近未来的巨大ビルとロボット。プロット自体は嫌いではないけど、まったくつまらない仕上がりになっていた。玩具会社の宣伝フィルムぐらいにしかなっていない。

「機動警察パトレイバー」

75点。この映画から、パトレイバーを引いた部分に押井監督のすばらしい感覚を感じる。無機的で、乾いた感じでいて情緒的な感覚。「うる星やつら2」と同様に、パトレイバーの看板がないと映画を作れない日本の映画界に不満を感じる。

「国民の創生」

65点。歴史的価値以上のものを感じられなかった。退屈だった。あとから入れた音楽もじゃまだった。

「スタートレック5」

58点。シリーズの中でも最低の出来。TVシリーズでも、もうちょっと面白かったと思う。みんなの老け方はかなりのショック。

「赤毛のアン」

70点。前半は、かなり長く退屈だった。中盤から終盤へかけてはかなりおもしろかった。これでも、原作の一部だけであるので、もっと大胆に斬り取って話を作ったほうがよかったと思う。

「ペレ」

77点。おもしろかった。しっとりとした、落ち着いた映像が最高によかった。淡々としたエピソードの重ね合わせがよい。その中核となってる部分があいまいだが、それはそれでいい映画のような気がする。

「ショコラ」

76点。飛行機が不時着する前までは退屈だったが、後半はかなりよかった。白人の主人と黒人の使用人の微妙な均衡が、くずれていく様が印象的。メンタルな描写がすばらしい。

「危ない話」

65点。全体的にはつまらない。それでも、第1話の竹中直人、第2話の黒沢清の映像はすこしはみる価値があった。オムニバスは無名、新人の活躍の場としては期待できるが、安易にたよるのは考えもの。

「夢の祭」

71点。長部日出雄監督脚本。予想よりずっとよかった。三味線のスポ根モノ、という感じはうまく行っている。「ロッキー」などよりは、よい対決物になっている。ただ、最後の勝負だけはちょっと残念なオチ。ラストもハッピーエンドにならなかったがのがちょっ…

「インディ・ジョーンズ3」

77点。2では1のアクション、テンポを押しすすめただけで、そのご都合主義が鼻についてしまった。3では、ショーンコネリーとの掛け合いが抜群のうまさだった。シリーズものとしては、いい幕切れだと思う。

「死刑執行人もまた死す」

70点。はじめて観たラングの映画だった。当時はすごかったと思うが、今ではそれほどの感動もなかった。

「Aサイン・デイズ」

71点。話にテンポが感じられなかった。返還前後の沖縄とロック、面白い題材だと思うが。

「タップ」

70点。ダンス映画としては、それなりに面白かった。ストリートでのダンスなど好きなほう。ただし、メインとなるはずのアイデア、ロックとタップの合体というのは、まったくうまくいっていなかった。街の音をタップで表現するという方向を押し勧めたほうが、…

「男たちの挽歌2」

77点。よかった。あいかわらずの、むちゃくちゃなアクションであるが、パワーとテンポがそれを許させてしまう。チョウ・ユンファは魅力的でまたまたいい。

「パリ、テキサス」

77点。2回目だったが、印象的な色の画面に圧倒された。マジックミラーをはさんでの電話のシーン、何度観ても感動してしまう。ラストはちょっと辛いが納得できる。

「東京画」

70点。ベンダースが東京を観る視点は、外人が日本を観る当り前の視点で、それほどの新鮮さがなかった。食堂の蝋の見本など「TOKYO・POP」を思い出させた。笠智衆、カメラ番厚田のインタビューだけは圧巻だった。

「ヘイ・バブリバ」

83点。この映画にはやられた。これほど、やられたと思ったのは久しぶり。最初はこんなものかと思ったけど、話の全体像が見渡せた瞬間の、頭をなぐられたようなショック。青春ものの名作の一つとして評価されるべき作品。

「潤の街」

48点。在日韓国人の問題など、言いたい事は判るけど、なんにしても脚本が悪いし、演技がひどい。最低限のレベルは保たないと、言いたい事が伝わってこないと思う。期待があっただけに残念。主人公にも魅力を感じなかった。

「メジャー・リーグ」

72点。さすがに最後は乗ってしまったが、攻守と二つの山場がある野球はドラマにするのが難しそう。チャーリー・シーンは、かなりよかった(特に髪型が)。個人的には彼にしぼった話にして欲しかった。

「226」

31点。つまらない。予告に出てきたスター群はちょいとでてくるばかりで、これでは詐欺同然。映画をどうこういう前に、映画制作に対する姿勢に疑問がでてくる。ネタは非常に面白いと思うので、残念でならない。

「アトランティック・シティ」

74点。雰囲気がよかった。印象としては、「トラブル・イン・マインド」を彷彿とさせた。静かだけど力強い映画。

「ツインズ」

75点。純真な青年役の、シュワルツネガーの使い方が抜群によかった。やっと、彼の今後に期待が持てる様になった。面白くて、ちょっとホロリとさせるのがアメリカ的でいい。