電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

1990-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「天と地と」

68点。金がかかっている、人も使っている。それは判るが、肝心の上杉謙信と武田信玄の人間ドラマがまるっきり描き切れてないので、面白くならない。確かに、合戦シーンは迫力があっていいのだけど、それだけに残念。

「稲村ジェーン」

50点。プロモーション・ビデオだと言われれば納得するけど、これは映画じゃない。サーフィンを扱っていながら、サーフィンを描く事から逃げている事が最悪。これでは、面白いものが作れる訳はない。特に、ラストは最悪。気に入ったのは清水美砂のワンピース…

「スパイ・ゲーム」

50点。つまらない。泉本教子の宣伝用映画か?ジョイ・ウォン目当てで行った私はがっかりでした。予告編ではがんばっているジョイ・ウォンも時任三郎も、実際にはちょっとしか出てこないのだもの。

「暗黒神話」

70点。諸星大二郎の動いた絵を観たいという欲求は、ファンなら誰しもあると思う。思った以上に、原作の雰囲気は出ていたので満足。しかし、アニメにする意味がそれ以上にあるかというと、疑問である。

「あげまん」

55点。伊丹十三の悪い面が目一杯出ている感じ。宮本信子、津川雅彦共は思いっきりイヤラシく描かれていて、やになった。宮本信子=菩薩というイメージは「お葬式」、「マルサの女」などでは成功していても、今回は逆に不快感があるだけ。それに、宮本信子の…

「さわこの恋」

35点。風景、インテリア、料理、セリフ、演技すべての俗っぽさが嫌い。幼稚なストーリは問題外。斎藤慶子の初のベット・シーンって言うのは、ホントに話題になったの?

「櫻の園」

82点。傑作!私はこういう映画を待っていた。確かにいくつかの欠点はあるけど、私はこの映画を愛し続けるだろう。どのシーンも大事にしたい。中島ひろ子はすばらしい。つみきみほもよかった。なによりも、監督中原俊の才能に脱帽。今後に期待する。

「クライシス2050」

50点。こんなものをSF映画と言うなかれ。ラストの陳腐さは、歴史に残るほどひどい。日本が金を出して、ハリウッドで作ったものだが、金の無駄。シド・ミードもこんなもののデザインやらされてかわいそう。

「きんぴら」

68点。お正月映画らしく肩は凝らないけど、それほどよくもない。周りに翻弄される、風間トオルの三枚目が面白かった。

「女がいちばん似合う職業」

78点。主人公、桃井かおりはもうちょっとでやり過ぎという、ギリギリの線で雰囲気を作っていた。ヘタに従来の女刑事/探偵物のようなキャラクタを作らなかったのが成功している。この映画で、初めて橋爪功をいいと思った。

「ウルトラQザ・ムービー/星の伝説」

70点。所詮、実相寺とウルトラQは相入れないものなのかもしれない。日本人の起源という事を掘り下げるとこは面白かったが、あまりにも真面目すぎたのか。やっぱり、これはウルトラQじゃない。

「ゴールド・ラッシュ」

62点。原宿を作った男、そのストーリの雰囲気作りから失敗している。特に、南野陽子が一番雰囲気を壊している。音楽も話に溶け込んでいない。和泉聖治が作るのは、詰まらないのばっかり。

「遺産相続」

69点。本妻と内縁の妻の遺産をめぐる争いの、法律関係のデータ的なところだけ面白かった。どんでんがえし的な所は、イマイチ。

「浪人街」

70点。全体には不満な面が多くあるが、確かに殺陣はよかった。石橋蓮司の居合はすばらしくかっこ良かった。しかし、主役のポイントが不明確になり、全体にドラマが弱くなっている。勝新太郎はいい役を取っているように見えて、実は失敗している。

「バタアシ金魚」

75点。面白かった。カオル役の筒井道隆が原作のイメージに妙にマッチしていた。映画全体、原作の雰囲気をこれだけうまく出しているのは凄いと思う。

「宇宙の法則」

77点。父の家業を継ぐため、トップ・デザイナーをやめる主人公の古尾谷雅人、ボサっとした感じが映画に合っている。静かなドラマが心地よい。鳥越マリだけが、ちょっと浮いた感じだった。

「宇宙皇子」

58点。つまらない。映画になってない、まるでダイジェスト版みたい。すでに内容を知っている人が楽しむものなのか?

「式部物語」

70点。全体的にテーマが不明確で、話に乗っていけなかった。奥田の演技がやりすぎで、鼻についてしまった。逆に女性陣の、原田美枝子、香川京子、岸恵子はそれぞれに違う嫌らしさが出ていて、いい効果だったが。

「スキ!」

60点。まずは島崎和歌子のノリについて行けなかった。大江千里が島崎に引かれるようになる過程が全然納得できない。「君は僕を好きになる」といい、この監督の映画はいつも納得できないのは何故だろう…。

「白い手」

70点。転校生との友情という使い古された話ではあるが、よくまとまっていて面白い。それぞれのエピソードが年代的に近いために、懐かしい。椎名誠の原作も好き。南野陽子はめずらしくマトモな演技だった。

「少年時代」

80点。終戦直前の少年たちの世界。その人間関係の複雑さを非常に巧みに描き出していてすばらしい。特に委員長との関係の微妙な表現がよい。ラストの陽水の唄と、映像のシンクロの仕方はすばらしかった。原作、漫画化、そして映画化と、それぞれに良さがある。

「東京上空いらっしゃいませ」

79点。牧瀬里穂の出現は大変なコトだ。この映画は、しばらくお倉入りだったらしいが、信じられない。牧瀬の伸び伸びとした明るさもいいが、自分の家に帰るシーンのしんみりした感じもすばらしい。相米慎二の演出は冴えているが、ただ、部分的に使っている、…

「てなもんやコネクション」

60点。前半、香港から日本への来た時のギャップは結構面白い。しかし後半、香港へ舞台が移ってからはまるで面白くない。ちゃんと作れてない。前半のアイデアだけで進めたほうがずっと面白かったのでは?ドキュメンタリー風の映像を随所にいれているが、退屈…

「鉄拳」

68点。「どついたるねん」は好きだったのだけど…。これは、ラストの決闘が全然納得出来なかった。アクションとしての価値もほとんどない。菅原文太は、よさがまるでなかった。

「つぐみ」

77点。監督市川準の映画の中で、初めて気に入った映画。牧瀬里穂が演じるつぐみが、非常にイメージに合っていてよかった。つぐみの過激さを牧瀬がうまく出していた。それに対する中嶋朋子の気の弱さもいい。唯一、真田広之だけが、雰囲気にあっていなかった。

「バカヤロー3」

67点。もはやこのシリーズに期待はまるでない。今回は山川直人、黒田秀樹などを起用していて、ちょっといい部分もあるが、やはり観客がクスリーン上の怒りに共感できるような映画にはなっていない。

「びんばりハイスクール」

52点。主人公の藤瀬かおりに魅力がないのが致命的。その周りや、敵役の方がずっと個性的で魅力があるの。ストーリは「スケバン刑事」のパターンでありきたり。

「病院へ行こう」

72点。コメディとしては、まあまあの出来か?ただ、薬師丸ひろ子が、とても良かった。やっと少女時代から吹っ切れたという感じで、今後は期待できる。

「香港パラダイス」

65点。ドタバタ・コメディとしては失敗している。斎藤由貴がうまく生かされていない。ストーリはそれなりだが、全体にメリハリがなく印象が散漫。観るべきところは、ミニスカートの斎藤由貴の足ぐらいか?

「ほしをつぐもの」

77点。子役が実に伸び伸びと、それでいてしっかりした演技をしている。それに対するビートたけしも、実にいい。終戦直前、疎開した子供の思いがうまく出ている。細野晴臣の音楽も合っていた。