電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

1988-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「ロウ」

72点。いままで、エディ・マーフィーを映画でしか知らなかったことを痛感した。彼のトークのスピードと毒のすごさ。今までの映画では、彼の魅力の何分の一も出てないのだろう。英語というハンディはあったが、字幕はがんばっていた。

「ミステリー・トレイン」

75点。3つのストーリの絡み方が、オムニバスとして新鮮だった。それぞれの話は面白いけど、ストーリというより、現実の一部分を切り出したみたいで、まとまってない気もするけど、それがジム・ジャームッシュらしい?

「バック・トゥ・ザ・フューチャ2」

78点。タイムマシンものというメリットはあるものの、これだけうまく1を使っている映画は初めて。1とは違った、新たな面白さがでていて、3に期待がつながる。マイケル・J・フォックスの老けが目立ってきたので、あまり続けられないだろう。

「ランページ」

65点。正直いって、よくわからなかった。主人公の立場、視点がはっきりしていなかった。犯人の立場もよくわからなかった。結局は死刑問題にたいする問題提議なんだろう…。

「ファンシイダンス」

72点。禅寺での修行の映し方、美意識のひきだし方がうまい。素材の新鮮さとその映し方は、「お葬式」のようでもある。原作の中の4〜6巻、ちょうど面白いとこだけうまく取り出している。しかし、ラストはもうちょっと「廓侍過茶」の禅問答にひっかけて欲し…

「シー・オブ・ラブ」

72点。1989年にはいいサスペンス映画がなかったが、これはひさしぶりに楽しめた。もうアル・パチーノには疲れている中年という印象しかない。1988年には「張り込み」や「誰かにみられている」といった、刑事と事件上の女性との恋愛ものの傑作があっ…

「ハーレム・ナイト」

67点。やりたいコトは判るが失敗している。「スティング」のどんでん返し、「コットン・クラブ」の時代感覚が欲しかった。脚本が悪くて、ストーリには緊張感がまったくでていない。単なる、リベンジじゃ面白くもなんともない。

「ニュー・シネマ・パラダイス」

83点。この映画は、すごい衝撃だった。いい映画っていうのは、こういう映画のこと。あの、最後の贈物…、感動的とした言い様がない。個人的には、この映画だけはビデオにして欲しくない。1989年、私のNo1。

「セックスと嘘とビデオテープ」

79点。新鮮というのが、第1印象。セックスと嘘とビデオテープっていう3つのキーワードから現代の病的一面を切り出してくるというアイデアがよい。「ニュー・シネマ・パラダイス」を押し退けて、カンヌのグランプリをとるってのは許し難いけど。

「ノーライフキング」

70点。今までの市川準映画のなかでは、一番、らしいのではないかな?しかし、“リアル”に対する解釈が原作とまったく逆だけど、あれでいいの、ホントに?原作とは別に観る映画なのかしらん?

「どついたるねん」

79点。この映画はよかった。この映画を、ボクシング・シーンのための映画と捉えると面白さが半減する。ダウンの中での回想シーンには、強烈な印象を受けた。この映画のすべては、あのシーンに向けられたものだと思う。

「ゴジラvsビオランテ」

62点。沢口靖子のアレは、やめて欲しいなあ。あれだけで、マイナス10点ぐらいいってんじゃないの?怪獣対決シーンはさすがに迫力あったけど、話が複雑すぎないかな?登場人物と団体が多すぎて、その絡み方が複雑すぎる。大人に楽しめる怪獣映画にはなって…

「ロックアップ」

77点。シルベスター・スタローンの魅力の映画じゃない。でも、それが良かった。結局、’90年正月映画の伏兵だったのではないかな?ま、他の映画のパワーに負けてしまったようだけど、私はかなり気に入っている。味方、悪役、ともにキャラクタがよかった。

「恋人たちの予感」

75点。“男と女の友情”なんて、使い古されたようなテーマを持ってきても、これだけ新鮮なドラマにできるのはたいしたもの。なにか、知合いの恋愛ドタバタ劇を観ているような、次はどうなるんだといった感じの楽しさがあった。主人公二人のアクの強さが面白い。

「バットマン」

75点。マイケル・キートンのバットマンは、ジャック・ニコルソンのジョーカにくらべて、いま一つ魅力不足。それによって、ジョーカのギャグ(?)ばかりが目だってしまった。予告編のような、スピード感が感じられなかったのも、残念。満足感はあったけど、…

「ゴーストバスターズ2」

68点。何か、冴えない映画だった。マショマロマンに代わる、アレも何か情けなかった。やはり1の面白さはマシュマロ・マンだけだったんだ、と実感。今回の、マシュマロ・マンに代るモノのつまらなさはあまりにヒドイ。これでも、アメリカでは場内大受けかも…

「北京的西瓜」

73点。評価がわかれるところの、あの“空白部分”、私は肯定的に受けとっている。しかし、否定的に受け取る意見もよく判る。実話として、現実への力もあったと思う。このような映画を作ること自体に、拍手を送りたい。点数の半分は、八百屋の夫婦に。

「二十世紀少年読本」

70点。子供のころに観た、サーカスを思い出させた映像は好き。しかし、ストーリはイマイチ。兄弟、2つに分かれたストーリ展開のまとめかたが悪かった。林海象には、とても期待しているのだが…。

「偶然の旅行者」

70点。よく判らずに、あまり面白い印象が残らなかったのは、結局、主人公の行動が、個人的に納得できなかったからだろう。子供を失った主人公の心中もあまり感じられなかった。

「バックマン家の人々」

68点。この映画にでてくる面々のすごさ。しかし、それぞれが個性的すぎて印象が散漫。スティーブ・マーティンを観ると、「恋しのロクサーヌ」ほどはよくない。野球でのよろこび方など、アクは強くても好きだったが。

「嵐の中のイチゴたち」

72点。この手のイジメ、校内暴力の映画って、あまりにも現実的でナマナマしくて難しいとおもうのだけど、とても成功していると思う。現実的でありながら、理想的ですばらしい。

「ザ・パッケージ」

79点。この映画は拾いものだった。最初から一気に引き込まれた。ラスト以外は「ジャッカルの日」をしのいでいるのではないかな?

「恋恋風塵」

72点。新鮮で詩的な映像が陳凱歌を思い出させた。画面の外からの音や、画面の外の人物の声で映像に広がりを持たせるのがうまい。ストーリも台湾の田舎と都会、近代化による変化をうまく描いている。ラストは悲しいけれど、そこが現実的でもある。この映画の…

「家族円舞曲」

55点。やりたい事は予想できるのだけど、どうも椎名桜子の意志が伝わってこなかった。思春期の少女の不安定な感覚と一言で片付けてしまったいいのか判らないが。感覚は新鮮な気がするのだけど、やはり伝わってこないことには、映画として観られない。

「あ・うん」

71点。それぞれのキャラクタがしっかりでている。ゆったりとした展開のいい映画だった。いい意味で良質なTV番組みたいな、安心感を持って観れた映画。

「ピンク・キャデラック」

68点。クリント・イーストウッドは年をとったなあ。スーパーマンとしての精気も貫禄もない。話が雑なので、よけいそこに目がいってしまう。しかし、最後はあれだけで終りなの?

「ジョニー・ハンサム」

69点。最初の犯罪周辺には、ウォルター・ヒルらしいスピード感が感じられたが、後半のリベンジ・ストーリは、話として成立していないような感じがした。整形して新しい顔を持った男という特徴が生かされた映画だったろうか?男のリベンジの対象は何だったの…

「バトルヒーター」

73点。とってもB級な映画なんだけど、ストーリや伏線のはり方ってとってもしっかりしている。キャラクターはそれぞれ魅力的だし、個性がある。この怪物をもっとちゃんとしたものに作って、金をかければ立派なA級の映画のシナリオになった。それをあえて、…

「君はボクを好きになる」

45点。サイド・ストーリになってしまった、山田邦子側の話のほうがずっと魅力的だった。結局、斎藤由貴側の話には、必然性も魅力も感じられなかったから。例えば、斎藤由貴が暗示にかかりやすいという設定は、どこにもいかされていない。失敗作だとはっきり…

「グレート・ボールズ・オブ・ファイヤー」

75点。音楽に、いいライブ感覚がでてた。黒人音楽をこっそり聞きに行くところなどが好き。脇役にちょっとづつ顔を出すプレスリーの使い方が、時間感覚がでて面白かった。ただ、最後はちょいとさびしい気分が残る。しかし、なんで題名を「火の玉ロック」にし…