電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

1989-01-01から1年間の記事一覧

「ショコラ」

76点。飛行機が不時着する前までは退屈だったが、後半はかなりよかった。白人の主人と黒人の使用人の微妙な均衡が、くずれていく様が印象的。メンタルな描写がすばらしい。

「危ない話」

65点。全体的にはつまらない。それでも、第1話の竹中直人、第2話の黒沢清の映像はすこしはみる価値があった。オムニバスは無名、新人の活躍の場としては期待できるが、安易にたよるのは考えもの。

「夢の祭」

71点。長部日出雄監督脚本。予想よりずっとよかった。三味線のスポ根モノ、という感じはうまく行っている。「ロッキー」などよりは、よい対決物になっている。ただ、最後の勝負だけはちょっと残念なオチ。ラストもハッピーエンドにならなかったがのがちょっ…

「インディ・ジョーンズ3」

77点。2では1のアクション、テンポを押しすすめただけで、そのご都合主義が鼻についてしまった。3では、ショーンコネリーとの掛け合いが抜群のうまさだった。シリーズものとしては、いい幕切れだと思う。

「死刑執行人もまた死す」

70点。はじめて観たラングの映画だった。当時はすごかったと思うが、今ではそれほどの感動もなかった。

「Aサイン・デイズ」

71点。話にテンポが感じられなかった。返還前後の沖縄とロック、面白い題材だと思うが。

「タップ」

70点。ダンス映画としては、それなりに面白かった。ストリートでのダンスなど好きなほう。ただし、メインとなるはずのアイデア、ロックとタップの合体というのは、まったくうまくいっていなかった。街の音をタップで表現するという方向を押し勧めたほうが、…

「男たちの挽歌2」

77点。よかった。あいかわらずの、むちゃくちゃなアクションであるが、パワーとテンポがそれを許させてしまう。チョウ・ユンファは魅力的でまたまたいい。

「パリ、テキサス」

77点。2回目だったが、印象的な色の画面に圧倒された。マジックミラーをはさんでの電話のシーン、何度観ても感動してしまう。ラストはちょっと辛いが納得できる。

「東京画」

70点。ベンダースが東京を観る視点は、外人が日本を観る当り前の視点で、それほどの新鮮さがなかった。食堂の蝋の見本など「TOKYO・POP」を思い出させた。笠智衆、カメラ番厚田のインタビューだけは圧巻だった。

「ヘイ・バブリバ」

83点。この映画にはやられた。これほど、やられたと思ったのは久しぶり。最初はこんなものかと思ったけど、話の全体像が見渡せた瞬間の、頭をなぐられたようなショック。青春ものの名作の一つとして評価されるべき作品。

「潤の街」

48点。在日韓国人の問題など、言いたい事は判るけど、なんにしても脚本が悪いし、演技がひどい。最低限のレベルは保たないと、言いたい事が伝わってこないと思う。期待があっただけに残念。主人公にも魅力を感じなかった。

「メジャー・リーグ」

72点。さすがに最後は乗ってしまったが、攻守と二つの山場がある野球はドラマにするのが難しそう。チャーリー・シーンは、かなりよかった(特に髪型が)。個人的には彼にしぼった話にして欲しかった。

「226」

31点。つまらない。予告に出てきたスター群はちょいとでてくるばかりで、これでは詐欺同然。映画をどうこういう前に、映画制作に対する姿勢に疑問がでてくる。ネタは非常に面白いと思うので、残念でならない。

「アトランティック・シティ」

74点。雰囲気がよかった。印象としては、「トラブル・イン・マインド」を彷彿とさせた。静かだけど力強い映画。

「ツインズ」

75点。純真な青年役の、シュワルツネガーの使い方が抜群によかった。やっと、彼の今後に期待が持てる様になった。面白くて、ちょっとホロリとさせるのがアメリカ的でいい。

「コクーン2」

78点。これほど泣かされる映画だとは思ってなかった。場内ではすすり泣きが聞こえた。そればかりが印象的。

「エイリアン・ネイション」

70点。ドラッグ問題、移民問題を、未来のエイリアンに置き換えただけで、問題の解決にたいするアプローチがなかったのでかなり減点。もうちょっと、前向きな視点を期待していた。

「彼女が水着にきがえたら」

63点。柳の下に2匹目のどじょうはいなかった。興行的には成功したかも知れないが、ほとんど映画としての魅力はなかった。水中撮影は、確かに奇麗だったけが、単なるCM映画みたい。前回とちがって、原田智世以外のメンバーに魅力がなかった。

「花嫁はエイリアン」

70点。ネタはいいのだが、いまひとつのノリだった。キスの部分など長すぎるし、うまく使えていないエピソードも多い。オチもいかにもB級という感じで楽しめなかった。

「トーク・レディオ」

72点。全体にアメリカの狂気を感じてしまった。何が狂っているのか、はっきりとは判らないが。

「孫文」

67点。歴史の学問的価値はあったが、話は退屈だった。孫文は歴史のなかでは、ちょっと早く死にすぎてしまったからかもしれない。

「ワーキング・ガール」

77点。シガニー・ウイバーのいやらしい上司ぶりが彼女の雰囲気にあっていて印象的。スキーのシーンはみごとの一言。会社合併の話自体が、目新しいので面白かった。

「乙女座殺人事件」

71点。犯人像にまったく魅力がなかった。連続殺人事件において犯人像に魅力がないのは致命的では?だから、謎解きにもまったく興味が持てなかった。ただし、画家の存在だけは奇妙な魅力だった。

「黒い雨」

76点。風呂場のシーンでは、かなりのショックを受けてしまった。被爆直後の広島の風景にかなりの力が入っているようだが、まったくなくした方がずっと恐かったと思う。原爆の後々への人の影響がこの映画のメインであると思うが、どうなのだろうか?

「ザ・デプス」

70点。登場人物に面白みがかけているのが、致命的だった。ちょうど、「リバイアサン」と公開も重なってしまったのも不運。モンスターには、まったく面白みというか新鮮さがなかった。

「リバイアサン」

73点。まったくの海洋版「エイリアン」といった感じのストーリ。深海というシチュエーションが宇宙と同じ様な、単なる閉鎖的空間といった意味でしか使えていないところが、この映画の可能性を狭めている。嫌いではない映画だけど。

「ヘア・スプレー」

77点。ダンス映画、グラフィティものとしては、ちょっとはずれているけど、かなりおもしろかった。ただしアクが強いので、万人に勧められる映画じゃない。色んなステップが楽しかった。

「赤いコーリャン」

81点。すばらしい映画。この赤と緑の印象的な色彩が目に焼き付いている。ストーリーも印象的だし、テーマもしっかりしている。もっとメジャー公開して、沢山の人に観て欲しい映画。

「善人の条件」

69点。選挙運動のことなどまるで知らないから、そういう裏話としては面白かった。ちょうど、「マルサの女」における脱税、摘発の話などと同じように。しかし、ラストの方は、いささか偽善的なムードが鼻についた。選挙運動を手伝っていた学生の使い方が、ま…