電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

1990-01-01から1年間の記事一覧

「ほしをつぐもの」

77点。子役が実に伸び伸びと、それでいてしっかりした演技をしている。それに対するビートたけしも、実にいい。終戦直前、疎開した子供の思いがうまく出ている。細野晴臣の音楽も合っていた。

「ボクが病気になった理由」

72点。オムニバス形式、それぞれがそれなりによかった。中では大森一樹が一番の期待だったけど、医学部出身が逆にわざわいしたのか、一番つまらなかった。

「ふたり」

80点。中嶋朋子のふわりとした感じが、とても新鮮で面白かった。大林のヘタな特殊効果は余計だと思う。後半の家族崩壊ドラマは余計にも感じるが、ラストに向けてよくまとまっていた。大林の中で一番好きな映画。

「タスマニア物語」

68点。田中邦衛のシャイさがうまく、親子の問題をそれなりに表現していたと思う。しかし、全体のストーリはメリハリはないし、納得出来るものになっていないので、退屈。タスマニアの風景だけは観る価値がある。ただ、幻のタスマニア・タイガーは、ヘタに出…

「丹波哲郎の大霊界2/死んだらおどろいた」

50点。なんというか、霊界宣伝映画というかプロモーション・ビデオだとしかいいようがない。ま、それならそれで面白く作らなきゃいけないが、単に退屈なだけ。こんなに退屈なアノ世なら、誰も行きたいと思わない。

「夢」

70点。いいモノもある、悪いモノもある。いいモノもすばらしくと言うほどではない。ところどころ、黒澤の迫力ある映像が観られるけど、全体としてはどうって事ない映画に仕上がっている。ヒューマニズムの表現としては、直接的過ぎるのが多い。

「麿子(MAROKO)」

60点。退屈だった。ひたすら退屈だった。押井守だと思って期待していたのだけど、私には苦痛の時間だった。

「山田ババアに花束を」

65点。頑張ってはいるけど、どうと言うことない映画になっている。入れ替わりものといえば「転校生」などあるけど、この映画ではそのシチュエーションを活かし切ってない。また、混乱から理解への過程が納得出来るようになってない。山田邦子、西田ひかる、…

「オーロラの下で」

60点。犬ゾリのリーダ、オオカミ犬と役所広司の友情がテーマなのだろうが、それを表現するべきドラマが単調で、退屈だった。

「遥かなる甲子園」

71点。最初のシーン、耳が聞こえない主人公が甲子園の歓声を<感じる>シーンが、この映画をうまく表現している。聴覚障害者にヘンに同情的に描いていないのがよい。小川真由美の母親役、三浦友和の先生はギリギリの線で、臭くならない演技がよい。

「パチンコ物語」

65点。パチンコ業界の舞台裏が見れるところが、ちょっと面白かった。でも、全体には退屈。親子の対立など、結構まともな映画ではあるのだけど。

「われに撃つ用意あり」

76点。全共闘世代の総括的映画という見方をすると、人それぞれの主張や生き方がうまく割り当てられていて面白い。充分に人が描けているので、アクション部分が生きている。桃井かおり、原田芳雄ともにすばらしい熱演。舞台である、新宿をすごくうまく使って…

「サンタ・サングレ」

75点。全編、印象的な映像、不気味な雰囲気ですごくのめり込める。しかし、説明的なラストは、一気に気分を壊し、興ざめさせてくれた。

「サラフィナの声」

77点。子供たちの話より、思い入れのある、ミリアム・マケバが出ていただけで感動してしまった。

「サファリ殺人事件」

71点。クリスティの「そして誰もいなくなった」が原作であるが、場所をサファリに持っていっている。この改変をもっとうまく使えば、もっと面白くなったと思うので残念。

「最後の貴族」

62点。これと言った欠点は見つからないけど、とっても退屈。まるで平坦な作りになっている。各国のロケも、まったく土地の特色を活かされていない。

「コックと泥棒、その妻と愛人」

77点。美術が凝りに凝っていて美しい。音楽もすばらしい。映像にすごくパワーがあって、引き付けられる。それだけにラストはちょっとチンケに感じる。しかし、あの腐敗のシーンはもの凄かった…。

「チェイニーズ・ゴースト・ストーリ2」

72点。アクションは派手になっていて退屈はしない。しかし、1のラブストーリには遠く及ばず、話の深さを感じられない。唯一の拾いものと言えば、ジャッキー・チュンのキャラクターかな?今後、期待したい人だ。

「ゴースト/ニューヨークの幻」

76点。スウェイジはいままでは嫌いだったけど、この映画ではすごくいいと思った。デミ・ムーアのウルウルした目がすごくかわいい。ラブ・ストーリとサスペンスの混ぜかたもうまい。最初の幽霊になって現れるシーンは、とても印象に残った。

「グレムリン2」

69点。フィービー・ゲーツのクラッシックなオーバー演技が嫌い。ドタバタとしては、ちょっと感覚が古いし、全体にメリハリがない。

「クラス・オブ・1999」

70点。アンドロイド教師軍団対パンク少年の戦いという、面白い設定なのだが、あまり生かされていない。アクションも、単に派手なだけで、学校という舞台を旨く使っているとは言えない。設定が面白いだけに残念。

「バイパイア・キッス」

61点。ニコラス・ケイジのオーバーな演技に辟易してしまった。ストーリも、ラストまで納得できない展開だったが…。

「カナディアン・エクスプレス」

75点。ほどんどが列車の中で進行する。列車という狭い空間を逆に利用して、うまくサスペンスを作り上げている。ラストは列車の対決としては使い古されているパターンなので、もう一工夫欲しいところだった。

「風の輝く朝に」

72点。日本軍に相対する、チョウ・ユンファがすごくかっこよかった。イップ・トンもよい。愛情と友情の葛藤の中でチョウ・ユンファは、かっこ良すぎるほどにかっこよい。

「カジュアリティーズ」

69点。そこそこに面白いのだけど、なんでいまさらベトナムなんだろう?後半はサスペンス仕立てにしているが、返ってマイケル・J・フォックスの正義の主張を弱くしていると思う。

「オールウェイズ」

75点。愛していると言葉に出せないで死んで行った幽霊の主人公。死んでも純情なところがいい。ラストがいかにも現実的なのがアメリカっぽく、また、物悲しくもある。オードリー・ヘップバーンは、年をとっても、やっぱりチャーミング。

「今を生きる」

73点。教師役のロビン・ウィリアムスがすごくよかった。ラストは感動的ではあるが、ここで終りなの、という呆気なさがあった。

「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART 3」

73点。これは、ドクのラブ・ストーリだ。それはとても旨く出来ている。逆にマーティーを巡るストーリは疎かになっていて面白くはない。でも、テンポよく楽しめる。あちらこちらに散りばめられたギャクは、いつもながら楽しい。

「旅する女/シャーリー・バレンタイン」

78点。面白かった。自分を顧みないで過ごしていた中年女性が、自分を取り戻そうとする心理がすごく旨く表現できていた。ラストも、感動的。主人公と同年代の女性には是非とも観てほしい。

「ダイ・ハード2」

70点。1では事件に巻き込まれて、頭を働かして対決するヒーロ像が面白かった。2では最初からスーパーヒーローになってしまっているのが失敗。求めていたものとは違う。アクションとしてはそれなりに面白いのだけど。