電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

Photo

「世界報道写真展2007」

東京都写真美術館。相変わらずの迫力、世界では色々な事が起こっていると写真で感じさせる。アケトンデ・アケレイエ「石油パイプラインの事故のあと、顔のすすを洗い落とす男性」、オデッド・バリルティ「イスラエル警備隊に抵抗する入植地の女性」など、そ…

「大地への想い 水越武写真展」

東京都写真美術館。世界中の美しい自然の写真から環境を考えるという姿勢は分かりやすい。迫力がある写真は多いが、反面、題材としては平凡な印象も残る。個人的には「オオワシ」や屋久杉の様な、色彩的造形的な部分が面白かった。 http://www.syabi.com/det…

「昭和 写真の1945-1989 第1部 オキュパイド・ジャパン(昭和20年代)」

東京都写真美術館。終戦直後の写真は印象的、特に焼け野原のパノラマ写真。林忠彦「浮浪児」などの視点が暖かくて好き。この当時の写真でも、今の土地との関連が分かって時間の連なりを感じる。 http://www.syabi.com/details/syowa.html

写美ボランティア新人研修

東京都写真美術館の新人ボランティアの研修の手伝い。バックヤードツアー、白黒プリント実習、フォトグラム実習、驚き盤実習、クレイアニメ、その後懇親会。現在やっている「昭和 写真の1945〜1989」展の公式ガイドブック「昭和の風景」新潮社をもらってラッ…

「Professional Photographer 200人展」

フジフィルムスクア・オープニング記念。タイトル通りのプロカメラマン200人の写真。目立った名前では荒木経惟、石川賢治、一色一成、海野和男、大竹省二、川口邦雄、栗林慧、立木義浩、中村征夫、蜷川実花、細江英公、森山大道、HASHI(橋村奉臣)などなど…。…

「古典技法・鶏卵紙プリントワークショップ」

写美にて午後だけ手伝い。1850年にエヴラールが発明し19世紀にもっとも使われた写真技法、大学の実験以来久しぶりにやった。塩を混ぜた鶏卵を紙に塗り、乾いた後に硝酸銀溶液を塗りネガを密着させ太陽光で焼き付ける。曇りだったので最高30分の焼き付けで寒…

「APAアワード2007」

東京都写真美術館。資生堂TSUBAKI(オガタケイ)は女優12枚で豪勢で奇麗だけど、それだけな感じ。その他ピンと来るものは少ない。好きなのは伊藤之一、日比憲治「ソニーα」、吉村政伸「Motherland」ぐらいか。 http://syabi.com/details/apa2007.html

「TOKYO〜マグナムが撮った東京」

東京都写真美術館。1947年、ロバート・キャパ、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ジョージ・ロジャー、デビッド・シーモアらにより創設された写真集団マグナムが撮った東京、1950年代から2005年まで。全体には'50年代の写真がやはり面白い、パワーがあった時…

「夜明けまえ〜知られざる日本写真開拓史I.関東編」

東京都写真美術館。当時からパノラマ写真(フェリックス・ベアト、愛宕山から)やステレオ写真(エール・ジョセフ・ロシエ)が工夫されているのは今更ながら驚き。下岡蓮杖の「飛脚」が出ていたので、後で学芸員に質問。「飛脚」はナンバ走りの例としてよく引き…

「PIE 2007」(Photo Imaging Expo)

東京ビッグサイト。PMAで発表されたものばかりで新鮮さは無いが…ソニーCyber-Shot G1はハイビジョン表示は奇麗だし動作も機敏だし結構よいかも。FOVEON X3を採用したSIGMA DP1が触れるのかと思ったが見本品で電源も入らず、作りが結構チープなのが気になる(…

「neo DIGITAL GENERATION〜現在感覚と共振する新・デジタル表現者たち」

新宿エプサイト/epSITE。エプソンカラーイメージングコンテスト受賞者三人。西元哲太郎「電車の中」、平凡なアイデアだけど撮り込んでいてちょっと面白い、審査員森山大道好みか。高木こずえ「selfcounseling」、写真新世紀の「insider」(id:zom-1:20061123#…

ちょっと暗室(インクジェットでネガ作り)

写美の暗室で、かねてから考えていた実験。デジカメで撮影した写真をOHPフィルムにインクジェットプリンタで白黒で反転させて印刷し(67のネガサイズ)、それを銀塩の引き延ばし機で印画紙(六切)に焼き付ける。ストレートにやっても思ったより奇麗に出来るが、…

「ようこそ。写真美術館へ!」

東京都写真美術館。1999年度都会計の作品購入予算がゼロになり寄贈寄託を除いて作品の収集は休止状態。「写真映像文化支援協議会」支援金によりコレクションに加わったものを展示。窮地を逆転させ展示する発想がいいし、より美術館の仕事が世間に分かるのも…

「光と影」

東京都写真美術館。光と影というテーマによる展示。マン・レイから現代写真家まで。森山大道は当然の様に面白いが、X線写真のサーラ・エクストロン「Grotesque & Arabesque」、杉浦邦恵のシルエットが印象的。石元泰博のチバクローム(写美では銀色素漂白方式…

「日本の新進作家 vol.5-地球(ほし)の旅人-新たなネイチャーフォトの挑戦」

東京都写真美術館。動物写真の前川貴行(元田中光常の助手)、山岳写真の菊池哲男、水風景の林明輝。前川の「アメリカグマ」の計算され尽くしたスタジオでのライティングの様な光線と闇の深さを持つ熊の写真は凄い。菊池哲男、林明輝は奇麗ではあるし熱意もテ…

「パラレル・ニッポン 現代日本建築展 1996-2006」

東京写真美術館。過去10年に竣工した代表的な建築112作品を写真で展示。写真でどこまで建築を表現出来るかというと、限界がある。奇麗に写りすぎているもの、実物じゃないと感覚が分からないものなど。西沢立衛「ウィークエンドハウス」、藤森照信「高過庵」…

「写真新世紀 東京展2006」

東京写真美術館。2005年グランプリ小澤亜希子「バブ」は面白いが、一発アイデア的な印象。高木こずえ「insider」はアイデア的には古くから有るが丁寧に丁寧に作られ完成度が高く素晴らしい。佳作の宇津裕美子「小部屋からめくるめく」、柳本奈都子「so-so-se…

「コラージュとフォトモンタージュ展」

東京写真美術館。写真がコラージュにどの様に利用され、表現されてきたか。黎明期のコラージュによる表現、ダダイズム/シュルレアリスム/構成主義などの20世紀初頭の前衛美術、現代美術における表現など。ラチチュードの狭さにより波と空を合成した「海景」…

「ポスト・デジグラフィ」展

東京都写真美術館。デジタル表現のもの色々、河口洋一郎、森村泰昌、木本圭子などなど。写美のこの手のは何故かいつも展示が下手な気がする。それぞれは面白くても並べるとテーマが見えてこないというか。木本圭子「Imaginary Numbers」とか意味分かるんだろ…

「HASHI(橋村奉臣)展」「一瞬の永遠」と「未来の原風景」

東京都写真美術館。HASHIの名で知られるNY在住の写真家・橋村奉臣。超高速のスピードライトを使った技法、「アクション・スティル・ライフ」は技術的にかなり高度だしインパクトがある。でも、金魚すくいのは加工されていると思うが何故。「未来の原風景」は…

「中村征夫写真展〜海中2万7000時間の旅 」

東京都写真美術館。水中写真家・中村征夫(http://www.squall.co.jp/)の代表作、撮り下ろしの約150点。最後の原寸大のザトウクジラが迫力あって凄い。偶然に当日は本人による展示解説があった。原寸大ザトウクジラ親子の写真の前でその撮影の時の話、リアル感…

石川賢治 月光写真展「天地水 月光浴」

東京大丸ミュージアム。新作60作、代表作60作を展示、オーストラリア(レーザー島、デビルズ・マーブル)、マダガスカル(バオバブの木)、ガラパゴスなどなど。暗くした展示に浮き出ている写真、さざ波や虫の音など展示が凝っている。デビルズ・マーブルの石、…

「イザベル・ユペール展」

東京都写真美術館。1955年フランス生まれの女優イザベル・ユペールの、様々なアーティストによるポートレート。撮影はリチャード・アヴェドン、カルティエ=ブレッソン、ロバード・フランク、 ヘルムート・ニュートン、ハーブ・リッツ、杉本博司など多彩な顔…

「世界報道写真展2006」

東京都写真美術館。「絶望と希望の半世紀」と特別レクチャーの後で観ると、今は"視点やコンセプト、芸術性の高さ"が基準になっているのがよく分かる。強烈な事件でありながらハッとするほど美しかったり構図が計算されていたりする。ちょっと違う角度での視…

「絶望と希望の半世紀」展特別レクチャー

東京都写真美術館。世界報道写真財団国際審議委員、展覧会キュレイター・クリスチャン・コジョル。審査基準の変化、昔は大事件を捉えたある一瞬に価値があったが、今はカメラマンの視点やコンセプト、芸術性の高さが重要になるなどの話は面白かった。カメラ…

世界報道写真50周年記念展「絶望と希望の半世紀」

東京都写真美術館。世界報道写真展は毎年観ているが、半世紀という時代の軸で観ると衝撃的。激しい時代変化とそれを撮るカメラマンの視点が強く伝わってくる。アヴェドンの「ファミリー」などが好き。でも'80年代以降の方が印象的、「シュテルンン」とか。フ…

「キュレーターズ・チョイス」

東京都写真美術館。写美のスタッフが選ぶ数々のコレクション、学芸員が書いているそのキャプションがぶっ飛んでいてかなり面白い(直接本人を知っている人はさらに面白い)。写真を楽しむよりは、美術館とコレクションとスタッフという構成を楽しむ不思議な企…

「ギィ・ブルダン展」- Guy Bourdin Photo Exhibiton -

東京都写真美術館。最終日、時間も無く急いで観た。シュールな絵作り、エロティクな香り、ビビットな色使い、70年代的な時代感覚は強いが今でもインパクト十分。色気が強いマグリットという感じか。高校時代からダダイズムに傾倒していた身としては、共感度…

「私のいる場所-新進作家展Vol.4ゼロ年時代の写真論」

東京都写真美術館。現在の新進作家の概観を知るにはなかなか面白かった。好き嫌いは半々。素直ではあるが力強いのはアントワーン・ダガタの娼婦や薬中。ジャクリーヌ・ハシンクは企画の視点が面白い、「パーソナル・コーヒーカップス」ネットスケープ社内の…

「脳と映像の図形地図」養老孟司

フォトイメージングエキスポ2006ワークショップ。(memo:両眼視(両方の目で見る)の霊長類は、樹上生活は2Dより3Dが有利ため)(ビックサイトの周辺は人工的、感覚のバリエーションが少ない)(NHKの報道は「公平・客観・中立」がモットーである、と堂々唱えている…