電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

「動物農場」- Animal Farm -

ジョン・ハラス &ジョイ・バチュラー監督、ジョージ・オーウェル原作。農場主に虐げられてきた動物たちは、豚のメージャー爺さんの"すべての動物は平等である”という理想の元に、豚のナポレオンとスノーボールをリーダーとして人間を追放し、農場経営に乗り出すが…。ジブリ美術館ライブラリー。原作は1945年8月、映画は1954年。原作の記憶は曖昧だが、原作の方が童話っぽいが内容はドロドロしている。反ソ連の政治色が強く、メージャー爺さんがレーニン、ナポレオンがスターリン、スノーボールがトロツキーというのは簡単に分かる。歴史的な意味は分かるが、エンターテイメント的にはやや冗長か。公式サイトの川端康雄、影の投資者CIAの話は一読の価値がある。
http://www.ghibli-museum.jp/animal/

「永遠のこどもたち」- El Orfanato -

J.A.バヨナ監督、ギレルモ・デル・トロ製作。ウラウ(ベレン・ルエダ )は夫で医師のカルロス(フェルナンド・カヨ)、息子のシモンとともに、自分が育った海辺の孤児院を再建するために30年ぶりに戻ってくる。シモンは空想の世界の友達との遊びに興じていたが…。単純に言えば幽霊屋敷モノだけど、そう簡単には分類できない物語。なんとも精神的に残酷な真相に「パンズ・ラビリンス」(id:zom-1:20071026#p1)を連想させる。映像的にはほのぼのと終わらせているけど、そうでもしないとやりきれない。途中、結構強烈でレイティングはないけど、PG-15ぐらいは怖い。
http://www.cinemacafe.net/official/eien-kodomo/