電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

「マエストロ!

小林聖太郎監督、奥寺佐渡子脚本、さそうあきら原作。不況で解散したオーケストラの再結成、コンサートマスターで第一ヴァイオリン香坂(松坂桃李)たち古参メンバーと、新人のフルートあまね(miwa)たちが集まったのは空き工場。そして怪しげな天道(西田敏行)が指揮者として現れるが…。原作、そのままな感性でいい所出している。脇役は原作とはかなり違う印象だけど、キャラの多様性でオーケストラの構成をうまく表現している。細かいオーケストラの裏話はちょっと面白い。最後はそれなりに感動的にまとめているし、概ね満足か。
http://maestro-movie.com/

「神は死んだのか」-God's Not Dead-

ハロルド・クロンク監督。強烈な無神論者のラディソン教授(ケヴィン・ソーボ)の哲学の授業では、最初に"God is Dead"の署名を提出させるが、新入生のジョシュ(シェーン・ハーパー)はそれを拒否。授業中に神の存在を証明する事になるが…。コレは酷い映画。全く宗教の害しか感じられない映画で、恐ろしささえ感じる。幸福の科学映画なんてはるかにまともに感じてしまう。他宗教は無視で神=キリストでしかないし、出てくるムスリムの家庭の描き方など極めて差別的。ラストに至っては脅しでしかない。もうちょっと知的なやり取りがあるのかと思ったら、まったく違うし。ラディソン教授自身が哲学教授と思えない思考の浅さに驚く。こんな映画にタイトルを使われるニーチェも悲劇だ。今年のワースト映画候補。
http://www.godsnotdead.jp/