電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

1988-01-01から1年間の記事一覧

「サマー・デイズ」

65点。「ある愛の詩」、「フレンズ」、「卒業」などに描かれていた、いろんな愛の形のゴッタ煮の様な雰囲気。テンポが悪くて、ちょっと退屈だった。

「ティーン・ウルフ2」

62点。前作に比べて、なんの目新しさもない作品だった。唯一の救いは、恋人役の知的な美しさだけだった。青春物、ラブ・ロマンス、スポーツ、コメディ、どれにも中途半端な作品。

「敦煌」

55点。素材はいいのだろうが、作り方がなっていない。ポイントがはっきりしないストーリ展開。下手なカメラ。音楽は、単なる耳障りだった。

「木村家の人々」

80点。久しぶりに笑える日本映画だった。小作品であるほど、面白いという最近の日本映画の傾向を示している作品ではないか?ただし、これが世界に通じる面白さであるかどうかは疑問であり、寂しい限りである。

「黄昏に燃えて」

83点。メリル・ストリープ、ジャック・ニコルソンの共演はみごと。2時間23分の長さはまったく感じなかった。1938年という時代設定でありながらも、時代を越えた感性を感じた。

「ポルターガイスト3」

73点。鏡の使い方が、非常にうまい。後半、あらが見えるものの、全体的には面白かった。ただ、人の死を宣伝効果に使うような真似はやめて欲しい。

「ランボー3」

54点。「ランボー2」ですでに、ランボー・シリーズの意味は失われているが、さらに3作目には、何の意味があるのだろうか?

「シシリアン」

52点。マリオ・プーゾの原作、チミノの監督でありながら、まったく期待はずれ。どこが面白くなかったのか判らないほど、引き込まれない映画だった。こちらの基礎知識が足りなかったのか?

「潮風のいたずら」

78点。ゴールディ・ホーンの変身ぶりには拍手。DINKなどの反動として最近のアメリカでは、家族愛を再び重くみるように勤めているようであるが、その点タイムリーだったろう。

「暴力教室’88」

58点。暴力には暴力、つまり力に対抗するのは力でしかないというアメリカ的な発想が全編に満ちている。なんの解決にもなっていないラストと思えるが、アメリカ人はあれで納得してしまうのか?

「容疑者」

72点。裁判もの、サスペンスとしては楽しめた。ただし、ポイントである被疑者の特徴の生かされ方は、60%ぐらいじゃないだろうか?

「影なき男」

78点。初めから、スピード感ある展開に引き込まれた。細かい点ではいろいろと不満もあるが、手に汗を握った。老いてもシドニー・ポアチエは好演だった。

「ゾンビ伝説」

70点。まったく期待していなかったので、拾い物の作品だった。ただひたすら、題名を付けたセンスのなさをなげいてしまう。もっと、評価されていい作品だと思う。

「ロウ」

72点。いままで、エディ・マーフィーを映画でしか知らなかったことを痛感した。彼のトークのスピードと毒のすごさ。今までの映画では、彼の魅力の何分の一も出てないのだろう。英語というハンディはあったが、字幕はがんばっていた。

「ミステリー・トレイン」

75点。3つのストーリの絡み方が、オムニバスとして新鮮だった。それぞれの話は面白いけど、ストーリというより、現実の一部分を切り出したみたいで、まとまってない気もするけど、それがジム・ジャームッシュらしい?

「バック・トゥ・ザ・フューチャ2」

78点。タイムマシンものというメリットはあるものの、これだけうまく1を使っている映画は初めて。1とは違った、新たな面白さがでていて、3に期待がつながる。マイケル・J・フォックスの老けが目立ってきたので、あまり続けられないだろう。

「ランページ」

65点。正直いって、よくわからなかった。主人公の立場、視点がはっきりしていなかった。犯人の立場もよくわからなかった。結局は死刑問題にたいする問題提議なんだろう…。

「ファンシイダンス」

72点。禅寺での修行の映し方、美意識のひきだし方がうまい。素材の新鮮さとその映し方は、「お葬式」のようでもある。原作の中の4〜6巻、ちょうど面白いとこだけうまく取り出している。しかし、ラストはもうちょっと「廓侍過茶」の禅問答にひっかけて欲し…

「シー・オブ・ラブ」

72点。1989年にはいいサスペンス映画がなかったが、これはひさしぶりに楽しめた。もうアル・パチーノには疲れている中年という印象しかない。1988年には「張り込み」や「誰かにみられている」といった、刑事と事件上の女性との恋愛ものの傑作があっ…

「ハーレム・ナイト」

67点。やりたいコトは判るが失敗している。「スティング」のどんでん返し、「コットン・クラブ」の時代感覚が欲しかった。脚本が悪くて、ストーリには緊張感がまったくでていない。単なる、リベンジじゃ面白くもなんともない。

「ニュー・シネマ・パラダイス」

83点。この映画は、すごい衝撃だった。いい映画っていうのは、こういう映画のこと。あの、最後の贈物…、感動的とした言い様がない。個人的には、この映画だけはビデオにして欲しくない。1989年、私のNo1。

「セックスと嘘とビデオテープ」

79点。新鮮というのが、第1印象。セックスと嘘とビデオテープっていう3つのキーワードから現代の病的一面を切り出してくるというアイデアがよい。「ニュー・シネマ・パラダイス」を押し退けて、カンヌのグランプリをとるってのは許し難いけど。

「ノーライフキング」

70点。今までの市川準映画のなかでは、一番、らしいのではないかな?しかし、“リアル”に対する解釈が原作とまったく逆だけど、あれでいいの、ホントに?原作とは別に観る映画なのかしらん?

「どついたるねん」

79点。この映画はよかった。この映画を、ボクシング・シーンのための映画と捉えると面白さが半減する。ダウンの中での回想シーンには、強烈な印象を受けた。この映画のすべては、あのシーンに向けられたものだと思う。

「ゴジラvsビオランテ」

62点。沢口靖子のアレは、やめて欲しいなあ。あれだけで、マイナス10点ぐらいいってんじゃないの?怪獣対決シーンはさすがに迫力あったけど、話が複雑すぎないかな?登場人物と団体が多すぎて、その絡み方が複雑すぎる。大人に楽しめる怪獣映画にはなって…

「ロックアップ」

77点。シルベスター・スタローンの魅力の映画じゃない。でも、それが良かった。結局、’90年正月映画の伏兵だったのではないかな?ま、他の映画のパワーに負けてしまったようだけど、私はかなり気に入っている。味方、悪役、ともにキャラクタがよかった。

「恋人たちの予感」

75点。“男と女の友情”なんて、使い古されたようなテーマを持ってきても、これだけ新鮮なドラマにできるのはたいしたもの。なにか、知合いの恋愛ドタバタ劇を観ているような、次はどうなるんだといった感じの楽しさがあった。主人公二人のアクの強さが面白い。

「バットマン」

75点。マイケル・キートンのバットマンは、ジャック・ニコルソンのジョーカにくらべて、いま一つ魅力不足。それによって、ジョーカのギャグ(?)ばかりが目だってしまった。予告編のような、スピード感が感じられなかったのも、残念。満足感はあったけど、…

「ゴーストバスターズ2」

68点。何か、冴えない映画だった。マショマロマンに代わる、アレも何か情けなかった。やはり1の面白さはマシュマロ・マンだけだったんだ、と実感。今回の、マシュマロ・マンに代るモノのつまらなさはあまりにヒドイ。これでも、アメリカでは場内大受けかも…

「北京的西瓜」

73点。評価がわかれるところの、あの“空白部分”、私は肯定的に受けとっている。しかし、否定的に受け取る意見もよく判る。実話として、現実への力もあったと思う。このような映画を作ること自体に、拍手を送りたい。点数の半分は、八百屋の夫婦に。