電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

Book

「頭には、この刺激がズバリ効く- 世界の権威が実証 たった3週間で、頭の働きが断然鋭くなる!」

ウィン ウェンガー。根幹、延髄、橋脳、中脳、大脳と脳全体のトレーニングを考えているのは新鮮。しかし、その理論についての検証はなんとも曖昧。データが有るわけでもない。ハイハイ運動で三次元感覚(中脳)、二酸化炭素を呼吸、ビタミンE摂取、視覚・聴覚…

「あきらめない」

鎌田實。諏訪中央病院で医療システムを作り上げ著者、「がんばらない」に続く第2作、余命半年の膵臓悪性腫瘍が7年生きた生活、53歳の看護学生などなど。全体にはまとまりはないが、それぞれには現場でのリアル感が感じられてためになる。医療とは何かを考え…

「未踏峰」

笹本稜平。元SEで鬱病になった裕也、アスペルガー症候群で料理の名人のサヤカ、知的障害の慎二の3人は、北アルプスの山小屋の主・パウロさんの遺志で、ネパール北西部のカンティ・ヒマール山域の6720mの山"ビンティ・チュリ"の登頂を目指す…。山岳小説という…

「日本でいちばん大切にしたい会社」

坂本光司。従業員7割が障害者のダストレスチョークを作る理化学工業、社員の幸せのための戦わない経営で48年間増収増益の寒天の伊那食品、日本中から社員が集まり世界中から顧客が集まる義肢装具の中村ブレイス、帯広の菓子メーカー柳月、小さな商店街の果物…

「難民探偵」

西尾維新。就職浪人の窓居証子は、叔父で人気小説家の窓居京樹の家で住み込みで働く事になる。そしてネットカフェ在住の元警視庁警視・根深陽義の身元引受人になる事から、京都での殺人事件解決に巻き込まれていく…。この人の本は初めて、軽い読み物でキャラ…

「スイートリトルライズ」

江國香織。同名映画(id:zom-1:20100331#p1)の原作、大筋では同じ展開で印象もかなり近い。ラストの印象は、映画と小説ではかなり違うけど、ま、映画化に対する味付け程度かもしれない。個人的には映画の方が好き。 http://www.amazon.co.jp/dp/4344004884

「 疲れない体をつくる「和」の身体作法 - 能に学ぶ深層筋エクササイズ-」

安田登。「和の呼吸法」が呼吸中心だったけど、こちらは体のバランスと深層筋の働きが中心の話。 http://www.amazon.co.jp/dp/4396612702

「能に学ぶ「和」の呼吸法 」

安田登。著者は下掛宝生流ワキ方能楽師であり、ロルフィングのワークショップなどを行っている。確かロルフィングについて調べていて、この本に行き当たって読み始めた。能の一般的な話から、身体操作の話を語っていてあまりまとまりは無い。個人的には能に…

「死ぬときに後悔すること25- 1000人の死を見届けた終末期医療の専門家が書いた」

大津秀一。終末期医療の専門家が、患者の「やり残したこと」を語る。死の直前の後悔からよりよき生を見直すという視点は新鮮、内容も良い。文章はそれほど上手くないけど、まあしょうがないか。健康を大切にしなかった、タバコを止めなかった、生前の意思を…

「運命のボタン」

リチャード・マシスン。表題短編は同名映画(id:zom-1:20100509#p1)の原作、読んだのは表題作品の短編のみ。原作はホントに短い作品、大筋で流れは同じだけど一発ネタの短編をよく一本の映画にしたなという印象。映画はやはりリチャード・ケリーの技量が大き…

「日本辺境論」

内田樹。地政学的な「辺境」という視点に立つて見る日本論はなかなか面白い。そもそも国名の「日本」や「日の丸」自体が中国中心主義から出来ているというのも新鮮な視点だった。丸山眞男、澤庵、武士道、水戸黄門、マンガなどちょっと発散している気もする。…

「アイディアのレッスン」

外山滋比古。メモ、忘却、ブレインストーミング、セレンディピティ、など発想法としてはあまりに当たり前の事が多い。「思考の整理学」に比べてのこの平凡さは何なのだろうか? http://www.amazon.co.jp/dp/4860630572

「ギャル農業」

藤田志穂。ギャル革命」を掲げ19歳で起業、シホ有限会社G‐Revoを設立した著書が、食や農業に興味から始めた「ノギャル」プロジェクトの話。秋田でのシブヤ米、ギャルママ野菜収穫、イケてる農作業着企画など。食や農業に着目するのはいいと思うが、なんとも…

「1日1分!シミ消し!顔リンパ美白マッサージ」

内海陽子。ありがちだけど雑誌の4ページ特集ぐらいの内容を引き伸ばしている。シミ消し、リンパ、美白と美味しい言葉だけをタイトルに並べている。 http://www.amazon.co.jp/dp/4874659667

「テレビ局の裏側」

中川勇樹。フリーのディレクターによる現状のテレビ局の問題点。スポンサーとの関係、テレビ局員の特権意識、下請けとの関係、視聴率重視の問題、やらせ問題などなど。新鮮な話はないが当事者の視点と意見はやはり貴重な感じ、面白い。「テレビ番外地」(id:z…

「インセンティブ 自分と世界をうまく動かす」- Discover your Inner Economist -

タイラー・コーエン。経済学者で有名ブロガーによる著書。経済学の核となる概念は金ではなくインセンティブであるという、まあ当たり前の内容。流行の行動経済学的な話ではあるけれど、まとまりがなくあまり面白くない。子供の家事手伝い、歯科医、会議、観…

「空気は読まない」

鎌田實。「がんばらない」などの著者のエッセイ。子供がつくる弁当の日を設けた小学校校長、兵役拒否により囚人となったチェロリスト、全盲のカメラマンとその妻、癌の養護教諭など。タイトルとはあんまり関係ないんだけど、それぞれのエピソードは感動的。 …

「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」

岩崎夏海。都立程久保高校の弱小野球部マネージャーの川島みなみは間違えてドラッカーの著書「マネジメント」を買ってしまう。しかし、みなみは「マネジメント」から顧客、マーケティング、イノベーションを学び野球部を改革していく…。本家の「マネジメント…

「その科学が成功を決める」 - Think a little Change a lot -

リチャード・ワイズマン。幸福や成功や自己実現など自己啓発書にあるような内容を科学的に実験し分析、検証していく。かなり面白い内容。集団思考が効果を出さないのは社会的手抜き、無意識思考理論→複雑な判断は、決めるべき内容を頭に入れてあとは無意識に…

「明治大正昭和不良少女伝 - 莫連女と少女ギャング団」

平山亜佐子。明治期の莫連女、カフェーと自然主義文学、ハート団事件と丸ビル、ジャンダークのおきみ、モダンガール、バッド・ガールなどなど、当時の新聞記事から探る。余りに知らない世界だったので面白かった。事件の三面記事的な面白さより、その社会背…

「笑う科学イグ・ノーベル賞」

志村幸雄。笑わせ、考えさせてくれる研究に与えられるイグノーベル賞の色々な例。兼六園の日本武尊の銅像がハトに嫌われる理由の化学的考察、カラオケの発明、牛糞由来のバニラ芳香成分、バウリンガル、落下するバタートーストの力学的分析、迷路を解く粘菌…

「面白南極料理人」

西村淳。「南極料理人」(id:zom-1:20090830#p1)の原作者の最初の著作、「名人誕生 面白南極料理人(id:zom-1:20091108#p5)に続いて読んでみる。昭和基地から1000km、標高3800m、平均気温-57℃、ウイルスさえも生存しない南極ドーム基地での話。「名人誕生…」は…

「ライフログのすべて-人生の「すべて」をデジタルに記録する」

ゴードン・ベル、ジム・ゲメル 。マイクロソフト研究所の二人による、ライフログの解説。本質的な意味、技術的課題、倫理的課題を解説。話が広いのでちょっと抽象的になり過ぎている気もする。技術的には保存、検索、再生コストはかからないが、記録コストは…

「影響力の武器 - なぜ、人は動かされるのか」- Influence : Science and Practice -

ロバート.B.チャルディーニ。セールスマン、募金勧誘者、広告主の技術から学ぶ、人間心理の”承諾"のメカニズム。心理学的には一般的な事例だけど、それをセールス的な視点から解説。内容的にも、読み物としても面白い。まあ、心理学を知っている人には一般的…

「フリー - 無料からお金を生みだす新戦略」

クリス・アンダーソン。(読んでから随分たったので今更だけど)、面白かった。「ロングテール」(id:zom-1:20090428#p2)もそうだったけど、タイトルの内容から想像する二段ぐらい深い所まで掘り下げていて面白い。ビットは無料になる、アトムも無料になりたが…

「肩こり・首痛は99%完治する-“緊張性頭痛”も“腕のしびれ”もあきらめなくていい」

酒井慎太郎。パソコン使用などのストレートネックが問題、第一肋椎関節と第一頚椎に着目し、対策としてあご引きエクササイズとテニスボール二個での関節包内矯正を提言する。内容は分かりやすく、的確で、対策も容易な割に効果ありそう。内容としては本一冊…

「体温を上げると健康になる」

齋藤真嗣。低体温はいけない、体温をあげて健康になるという視点はいい。それに対する根拠がほとんど書かれていないのが凄い。これで納得する人がいるのか?さらに対策としての方法も論拠に乏しい。方向性はいいからのだから、ちゃんとした内容の本を書いて欲…

「日本は世界5位の農業大国-大嘘だらけの食料自給率」

浅川芳裕。カロリーベースで自給率40%という問題点は以前から指摘されているから分るが、金額ベースにして農業大国というのも極端。ちゃんと議論出来る評価軸にしないとプロパガンダ合戦で終わりそう。提言としての日本農業成長八策、1)民間版市民農園、2)作…

「葬式は、要らない」

島田裕巳。宗教学者による、日本の葬式の現状、葬式仏教の批判、葬式無要論を展開。学者らしく仏教の発生と発展から仏教を純粋に捉えて葬式仏教を批判しているのがいい。ケアセンターでの死との関わりから書かれた「寺よ、変われ」(id:zom-1:20090929#p2)と…

「あなたにもわかる相対性理論」

茂木健一郎。相対論の本というよりは、アインシュタインを主人公にした科学エッセイ。一応、10のアインシュタイン力として、反発力、見えないものを見る力、信じる力、自立力、方程式力、浮世離れ力、粘り強く考える力、平等力、ユーモア力などをこじつけて…