「私がクマにキレた理由」- The Nanny Diaries -
シャリ・スプリンガー・バーマン&ロバート・プルチーニ監督脚本、エマ・マクローリン&ニコラ・クラウス原作「ティファニーで子育てを」。経営と人類学を学び大学を卒業したばかりのアニー・ブラドック(スカーレット・ヨハンソン)は会社面接で自分の進む道に自信を失う。アニーは公園で救った少年グレイヤーの母ミセスX(ローラ・リニー)の誤解で、アッパーイーストサイドの超高級アパートでナニーの職につく事になるが…。原作は「ブリジット・ジョーンズの日記」、「プラダを着た悪魔」(id:zom-1:20061122#p3)みたいに現代女性の心をとらえたベストセラー…らしい。本筋は若い女性の自分探しの物語。X家のセレブぶりと不幸ぶりがややステレオタイプではあるがその派手さは見所。文化人類学的にセレブの生態を観察するっていう所が面白いのだけど、それほどは活かされてないかな。歌手アリシア・キーズはいい感じだが活躍少なし。「セルラー」(id:zom-1:20050307#p1)の主人公で活躍したクリス・エヴァンスは恋人役だけど、あんまり魅力ないし登場も少ない。
http://www.kuma-kire.com/
「仕事に役立つインテリジェンス」
北岡元。CIAなどの情報分析の方法論の本は何冊か読んだ事あるが、これは分かりやすく、実践的で面白い。事業戦略やシナリオ・プランニングのMBA的な分析よりも役に立ちそう。特に競合仮説分析(仮説とインフォメーションの整合、不整合をマトリックスにする)は必読。(memo:「シークレットとミステリー問題:シークレット=存在するが現時点ではアクセス出来ない、ミステリー=存在自体が不確かな物)、(memo:分析はアート(直感)とサイエンス(メソッド)両方が不可欠)(memo:ヒューリスティック=マインドセット、判断評価の思考のショートカット)(memo:ベースレートの誤信)(memo:ベイズの理論)
http://www.amazon.co.jp/dp/456969859X/
「痩せりゃいい、ってもんじゃない!〜脂肪の科学」
森永卓郎、柴田玲。経済アナリストの森永卓郎と、名古屋大大学院・脂肪細胞研究の柴田玲の対談。まるで健康に気を使わない、説明されても気を使う気がない森永卓郎に対して、いたって真面目に説明する柴田玲で話がかみ合ってない。最初から柴田玲だけで本を書けばいいのに、売るためだけの森永卓郎なのだろうか。脂肪の多くの面を知る事が出来る。(memo;脂肪細胞から放出されるホルモン=アディポサイトカイン)(memo:肥る理由二箇条+10項目=過食+運動不足+(睡眠不足、エアコン、禁煙、医薬品、年齢/人種、遺伝、肥満同士の結婚、多産出産傾向のある肥満体質者、高齢出産)
http://www.amazon.co.jp/dp/4166606387/
「本は10冊同時に読め!〜生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! 」
成毛眞。本は同時に、全部読まなくていいから、沢山読めという事をずっと繰り返しているだけ。著者は日本のマイクロソフトの元社長。著者は沢山本を読んでいるのかもしれないが、文章からはその知性が感じられないのはなぜだろうか。多分、ただ読むならサルでも10冊同時に読めるって事かもしれない。
http://www.amazon.co.jp/dp/4837976913/
「ポリティカル・セックスアピール〜米大統領とハリウッド」
井上篤夫。メールマンから一流プロデューサーになりビル・クリントンを大統領にしたゲフィンなど、ハリウッドの映画業界と米国大統領の歴史的な関わり。米国大統領選挙を前にした企画モノで、アリモノを集めてやっつけで作った本な感じがする。特に中盤は映画雑学的。
http://www.amazon.co.jp/dp/4106102749/