電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「女の子ものがたり」

森岡利行監督脚本、西原理恵子原作(未読)。スランプから抜け出せない漫画家の高原奈都美(深津絵里)の元にやってきた、新米編集者の財前(福士誠治)の言葉から、奈都美はかつての"女の子"だった時代を思い出す。小学生のなつみ(森迫永依)は、母(奥貫薫)と新しい父(板尾創路)と引っ越して来た田舎の町で、きいちゃんとみさちゃんと出会う…。高校以降の役者はなつみ=大後寿々花、きいちゃん=波瑠、みさちゃん=高山侑子。全体には西原恵理子に有りがちな貧乏や不幸という底上げ感が鼻につく。その割にはガーリーな演出。小奇麗な顔で小奇麗な服着て、貧乏不幸と嘆かれてもまるで共感出来ない。殴られても小奇麗な顔に痣のメイクじゃ笑ってしまう(日本の不良モノにありがち)。それ故に、なつみの人生への閉塞感にも共感出来ない。この感じは、小奇麗に雑然としている漫画家の家にも共通。比べるのも残酷だけど「スタンド・バイ・ミー」の緻密な心理描写とエピソードの描き方とは雲泥の差だ。
http://onnanoko-story.jp/