電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「木洩れ日の家で」

ドロタ・ケンジェジャフスカ監督脚本。ワルシャワ郊外、緑の中の木造の古い屋敷に住む91歳のアニェラ(ダヌタ・シャフラル)。一人息子ヴィトゥシュ(クシシュトフ・グロビシュ)は家を出て、同居するのは愛犬フィラだけ。隣人は週末だけ使われる愛人宅と、若いカップルが開く音楽クラブ。その子供たちが庭に時々忍び込んでくる…。白黒の、展開の余り無い映画と予想していたけど、意外にしっかりした内容の映画。独り言、双眼鏡での観察、回想の使い方が上手い。しっかり観てないと単なるバアさんの日常にしか見えないかも。ラストの畳み掛ける展開と終わり方はかなり上手い。いい印象を後に残す。白黒の深いトーンの映像も内容にあっている。前作の「僕がいない場所」は観てないのが残念。観てみたい。