電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「シン・ゴジラ」

樋口真嗣総監、庵野秀明脚本総監督。東京湾アクアトンネルの崩落事故が発生、さらに巨大不明生物が出現し上陸する。政府は内閣官房副長官・矢口(長谷川博己)を事務長とする対策本部を設置。矢口は米国大統領特使カヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)から、この生物の出現を予知していた牧悟郎の存在を知り、自衛隊の総攻撃とは別に独自の対策・谷口プランを尾頭(市川実日子)たちと共に始めるが…。なかなか良い。庵野的なエヴァな演出を使いまわしと見るかファンサービス的オマージュと見るか、政治的な部分を水増しと見るか社会性と見るか、で随分と評価は分かれそうな気もするが、個人的にはいいバランスで作られていると思う。ただ、個人的にはこの手の映画は好きなんだけど、やはりこれは世界では戦えない映画。日本人には面白いかもしれないけど、日本的なハイコンテキストな作りすぎ。視点が官邸に限られ単調なのもイマイチ。それでも一部では高い評価を受けているがこのオタク心の掌握能力が庵野秀明の最大の力だよなあ、といつも思う。細かいキャラ(今回は特に尾頭)、設定、ネーミングまで勝手に妄想させ、惹きつけてしまう能力ってやはりすごい。
http://www.shin-godzilla.jp/