「音量を上げろタコ！なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!」

三木聡監督原案脚本。圧倒的な声量の人気ロック歌手シン(阿部サダヲ)は長年の声帯ドーピングの結果、喉も限界だがマネージャー坂口(千葉雄大)の制止も聞かずにステージに立つ。声の小さなストリートミュージシャンのふうか(吉岡里帆)は偶然に街でシンを助けるが…。前作「俺俺」(id:zom-1:20130531#p1)よりはずっとマシだけど三木聡にはもっと高いトコを期待している(「図鑑に載ってない虫」みたいな)。テキトーに撮ってる感じのダイナミズムは面白い、阿部サダヲはいいし、常連のデビルおばさん(ふせえり)、ザッパおじさん(松尾スズキ)、無料レコード社長(岩松了)、よろこびソバ(森下能幸)あたりの常連は面白い。もうちょっと、最後に突き抜けた感があればなあ。
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