電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「リング」

鈴木光司 角川ホラー文庫「リング」はハードカバーが出て、すぐに読んで面白かった記憶がある。細部を忘れているので、比較してみたくて再読。ストーリ立ては同じだけど、人物設定が微妙に違う。映画はより面白く、エンターテイメント性があるように上手く変更されていると思う。主人公の浅川を男から女にしているのが上手い。龍司を浅川の元夫に、龍司の悪人イメージは無くしオカルト的人物像にしている。悪の部分を持つ龍司と浅川のホームズ/ワトソン的コンビのイメージが原作では強いが、映画では、元夫婦の男女という映像的にも面白みがあるものになっている。龍司の霊感は余計な気がするけど(^^;)。原作に出てくるビデオの描写より、映画の中のビデオの方が100倍ぐらい怖かった。やはり原作も怖いけど、映画の方がずっと怖いという印象は同じ。