電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「プライド 運命の瞬間(とき)」

伊藤峻也監督脚本、津川雅彦大鶴義丹。東篠英機をメインにした極東国際軍事裁判(東京裁判)。東篠英機賛美という批判があるようだけど、確かにその印象は強い。東篠英機を軸にドラマにしているのもいいし、戦勝国側がいかに有利に東京裁判を進めたかという史実もうまく出ている。しかし、津川雅彦演ずる東篠英機がいい人間すぎて、人間味がでていないし、当然、苦悩みたいなものも表現されていない。もうちょっと客観的に観た方が物語的にもよかったと思うが。あと、内容の割には2時間41分というのは長すぎる監督の伊藤俊也と言えば、女囚シリーズ、「花いちもんめ」「花園の迷宮」「風の又三郎ガラスのマント」…。なんか、スタイルが掴めない監督(^^;)。小林正樹監督の「東京裁判」も合わせて観れば公平かもしれないけど。(なにせ5時間近い映画だから合計すると…(^^;))