「墨攻」

ジェイコブ・チャン監督脚本制作。酒見賢一原作、森秀樹/久保田千太郎コミック。紀元前370年頃の戦国時代、趙軍の脅威が迫る梁城城主・梁溪は、兼愛を解く墨子が築いた墨家に助けを求める。しかし梁城に乗り込んだ墨者は革離(アンディ・ラウ)ただ一人。趙の将軍・巷淹中（アン・ソンギ、「シルミド」)が率いる10万の軍勢が梁城に迫る…。大筋はコミックの流れで梁城攻防戦まで。原作、コミックともにかなり思い入れがあるだけにこの不出来はショック。様々な素晴らしいエピソードはことごとく省略され、使われているモノは詰まらなく改変され、全体に演出も編集も悪い。原作に無い紅一点キャラの逸悦(ファン・ビンビン)に比重がかかりテーマを曖昧にしている。
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