電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「ロハスの思考」

福岡伸一生物学者の著者が科学者の視点からロハスについて考察。雑誌「ソトコト」の文章を集めたもので、やや散漫ではあるが内容は面白い。BSE問題、水、食育などなど、科学者な視点での説明が新鮮。シェーンハイマー"動的な平衡"からBSE問題を語る所なんか、なるほどと思わせる。ロハスとは1)動的均衡を乱さない、2)エントロピーをいたずらに増やさない、3)エネルギー収支を考える、5)元素の循環を阻害しない、6)光と緑を大切に…うーん、科学者らしい。対談は坂本龍一、ヨーヨーマの他、アースポリシー研究所所長レスター・ブラウン、モーガン・スパーロック(「スーパーサイズ・ミー」(id:zom-1:20050204#p1)の監督)(memo:ノーベル平和賞ワンガリ・マータイ=グリーンベルト運動 、「モッタイナイで地球は緑になる」著者)(memo:エルンスト・ヘッケル「個体発生は系統発生を繰り返す」→チベットのタントにある胎児発達)(memo:食べ物はできるだけ(生物学的に)遠いところのものを食べよ、という教え)(memo:(炊飯、パスタなどの)調理法は貯蔵型のベータデンプンをアルファ化する操作)(memo:日本の水道は塩素0.1ppm以上残留を規定、独仏米の上限は0.05,0.1,0.5ppmが"上限")(memo:人間の味覚の特徴=スペクトラム受容)(memo:刺激の応答の非線形性= ロハス的な食育のキー)ビョルン・ロンボルグ「環境危機をあおってはいけない」は今度読んでみよう…。
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