「ダナエ」

藤原伊織。画家・宇佐美の個展において古川財閥のボス古川宗三郎の肖像画が、エルミタージュ美術館レンブラント「ダナエ」のように硫酸をかけられ傷つけられた…の「ダナエ」他、「まぼろしの虹」、「水母」の三作。藤原伊織は「テロリストのパラソル」以来久しぶり。過去の因縁や人間関係に美術界や広告業界を絡ませたミステリーは読み応えはあるが、短編ではあるのでやはり軽めの印象。「ダナエ」が一番面白かった。(追記:2007/5/17食道癌のため死去RIP、遺作となる)
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