「iPodは何を変えたのか?」
スティーブン・レヴィ。単にブームに乗った本かと思ったが、著者が「ハッカーズ」(名作!)のスティーブン・レヴィという事に気がついて読み始める。911の翌月に発表されたiPod、クールなデザインとユーザーインターフェース、シャッフルによる新しい音楽体験、プレイリストによる自己表現、iTMSによる音楽流通革命、そしてジョブズの果たした仕事…、iPodは面白いネタではあるんだけど、ここまでの詳細の調査と分析はレヴィの素晴らしい仕事としかいい様が無い。デジタル技術が起こす文化人類学的な考察、デジタル版「菊と刀」と言っても言い過ぎじゃない(いや、言い過ぎか)。(memo:レイモンド・ウィリアムズ1974「テレビ〜その技術的ならびに文化的な形態」自動車=移動可能な私生活至上主義)(memo:世界初の自家製ウォークマン1972年アマチュア発明家アンドレアス・パヴィル=電子的なドラッグ体験)(memo:ドン・ノーマン「エモーショナル・デザイン」)(memo:ジョン・ヘンリー=蒸気ハンマーと対決し勝利の直後に死亡)
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