電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「空気人形」

是枝裕和監督、リー・ピンビン撮影、業田良家原作「ゴーダ哲学堂-空気人形」。下町の古びたアパートで、持ち主である秀雄(板尾創路)と暮らす空気人形(ペ・ドゥナ)。ある朝、彼女は人形が持ってはいけない"心"を持ってしまう。メイド服姿で街へと歩き出した彼女はレンタルビデオ店で働く純一(ARATA)と出会い、その店でアルバイトをするが…。出だしからの展開はなかなか上手く引きつけられた、ラストへどう収束させるのか期待があったが最後は意外に盛り上がらなかった。基本的には面白いのだけど、この人の映画はいつも人生の残酷さを思い出させられる。同じ人形モノで「ラースと、その彼女」(id:zom-1:20090125#p1)と比較してしまうが、あちらのハートウォーミング感に比べると、やや残念。「リンダ リンダ リンダ」(id:zom-1:20050826#p1)でも最高の味があるキャラクタだったペ・ドゥナの存在感が光る。その存在感だけでは最後まで持たなかったという印象。
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