電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「わたし出すわ」

森田芳光監督脚本。東京から故郷の函館に戻って来た矢吹摩耶(小雪)は市電の運転手をしている道上保(井坂俊哉)と会い、同じ高校時代の友人たち、故障中のマラソンランナー川上孝(山中崇)、主婦の平場さくら(小池栄子)、魚類学者の保利満(小澤征悦)、玉の輿の魚住サキ(黒谷友香)と集まりたいと提案する。摩耶は保の夢だった、世界の路面電車を巡る旅にお金を出すと提案するが…。「(ハル)」以来の13年ぶりの森田芳光オリジナルストーリー。森田芳光と言えども、オリジナルを作れない日本映画界の現状は寂しい限り。全体にはかなり地味な映画だけど、個人的には好き。金とは何か、という問題についての森田芳光なりの表現だと思う。金、夢、希望、幸福など考えさせる内容を、すっきりと映画に出来るのは大した才能だと思うんだがなあ。アイドルが出ていなくて、原作も無くテレビ局もついていない映画は公開も地味なのが寂しい。
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