電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「サヨナライツカ」

イ・ジェハン監督脚本、辻仁成原作。1975年、イースタンエアライン社の東垣内豊(西島秀俊)は婚約者の光子(石田ゆり子)を東京に残しバンコク支社へ赴任。婚約祝いの酒宴で豊は真中沓子(中山美穂)と出会う…。原作未読。基本純愛モノなんだろうけど、主人公たちの心情が掴めない。登場人物の心情というよりは、その後ろに独りよがりな作者が透けて見えてしまう。監督は「私の頭の中の消しゴム」(id:zom-1:20051103#p2)でもベタベタな純愛モノを作っていたけど、そっちの方がずっとマシだった。原作のせいなのか、監督のせいなのかよく分からないけど、エピソードの薄さを考えると原作のせいだろうなあ。中山美穂も止めておけば、「LOVE LETTER」の素晴らしいイメージのままでいられたのに。見どころと言えばザ・オリエンタル・バンコクのロケが多く出てくる事ぐらいかな。オーサーズウィングのサマセット・モーム・スイートが舞台の一つなんだけど、さすがにそこはセット。
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