電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「IN」

桐野夏生。自身の恋愛を元にした「淫」という物語を書こうとする小説家の鈴木タマキは、かつて愛人に嫉妬し狂乱した妻を描いた小説「無垢人」の関係者を訪ね歩くが…。「IN」というからには「OUT」と対になる面白さがあるのかと思ったが、これはまるっきり面白くなかった。「東京島」(id:zom-1:20091113#p4)はまだ読み物としては良かったけど、これは退屈なだけ。島尾敏雄の「死の刺」(小栗康平の映画しか観てない)をモチーフにしているという話だが、活かされているとも思えないし、意味がよく分からない。
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