「ファミリー・ツリー」- The Descendants -

アレクサンダー・ペイン監督脚本。ハワイのオアフ島に住む土地問題の弁護士マット・キング(ジョージ・クルーニー)、妻はボート事故で昏睡状態、そして先祖伝来のカウアイ島の広大な土地売却の親族会議、この二つが当面の大きな問題。そんな中、10歳の次女スコッティは問題を起こし、全寮制高校の長女アレクサンドラ(シャイリーン・ウッドリー)からは妻が浮気していた事実を聞くが…。「アバウト・シュミット」、「サイドウェイ」(id:zom-1:20060520#p1)の監督という事で期待。素晴らしい人間も出てこないが、一見は駄目人間でも本質的には善良ではあるという暖かい視点がいい。許しの物語であり、ハートウォーミングな話。どのキャラクタもいいんだけど、特に長女の友人シドがいい感じだった。観光客にはよくわからないハワイの残された広大な自然の描き方も美しい。原題の「Descendants」は子孫という意味、なんで邦題を「ファミリー・ツリー」したんだ、イマイチだな。
http://movies.foxjapan.com/familytree/