電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「黄金のアデーレ 名画の帰還」-Woman in Gold-

サイモン・カーティス監督。かつてユダヤ人迫害によりオーストリアから脱出、米国に住むマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、姉の遺品から、ナチスにより奪われたクリムトによる叔母アデーレの肖像画「黄金のアデーレ」返還の可能性を信じ、新米の弁護士役(ライアン・レイノルズ)とともにオートラリア政府に対して裁判を起こすが…。思った以上に社会派、現代よりはナチス時代の方がゴージャス感と迫害の緊張感が交錯していて面白い。スピード感もあって、逃走劇の見せ場まであるとはちょっと感心。全体には、何と言ってもヘレン・ミレンの凛とした姿が見せ場かなあ。若い頃のマリア役のタチアナ・マズラニーも悪くない。「ミケランジェロ・プロジェクト」(id:zom-1:20111111#p1)とともに、美術品返還の映画が続いているけど、これは偶然なのか。現在、絵はNYのノイエ・ガレリエ・ギャラリーに展示。
http://golden.gaga.ne.jp/