電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

2008-01-01から1年間の記事一覧

「ハッピーフライト 」

矢口史靖監督脚本。副操縦士の鈴木和博(田辺誠一)の機長昇格がかかった羽田発ホノルル行きフライト、教官は厳格な原田機長(時任三郎)。一方、厳しいチーフパーサー山崎麗子(寺島しのぶ)のもと、国際線デビューとなるCA斉藤悦子(綾瀬はるか)は右往左往するが…

「X-ファイル 真実を求めて」- The X Fiiles:I Want to Believe-

クリス・カーター監督。透視能力を持つカトリック神父ジョー(ビリー・コノリー)の協力で女性捜査官の失踪を追うFBIは、隠遁生活をおくるモルダー(デイビッド・ドゥカブニー)、医師として病院で働くスカリー(ジリアン・アンダーソン)に協力を依頼するが…。今…

「ブーリン家の姉妹」- The Other Boleyn Girl -

ジャスティン・チャドウィック監督(劇場用初)、ピーター・モーガン脚本、フィリッパ・グレゴリー原作。16世紀の英国、新興貴族ブーリン卿の次女メアリー(スカーレット・ヨハンソン)は姉のアン(ナタリー・ポートマン)より先に商人の家へ嫁ぐ。ブーリン卿は男…

「イエスタデイズ」

窪田崇監督(長編初)、本多孝好原作「FINE DAYS」収録の同名短編。ファミレスのチェーンを経営する父親(國村隼)に反発していた聡史(塚本高史)は、癌で余命短い父の頼みで、父の昔の恋人・真山澪を探す事になる。父のスケッチブックを片手に昔の真山澪のアパー…

「彼が二度愛したS」-Deception -

マーセル・ランゲネッガー監督(初)。会計士のジョナサン(ユアン・マクレガー)は、出先企業で深夜一人の仕事中にワイアット(ヒュー・ジャックマン)という弁護士と知り合い意気投合。ジョナサンはワイアットと携帯電話を取り違えた事から、秘密のセックスクラ…

「荒野へ」- Into the Wild - Jon Krakauer

ジョン・クラカワー。1992年4月、ヴィージニアの裕福な家庭に育ちアトランタ大学を卒業したクリス・マッカンドレスはアラスカの荒野へ入り、四ヶ月後に放棄されたバスの中で死体が発見された。彼を追ったノンフィクション、映画「イントゥ・ザ・ワイルド」(i…

「ブタがいた教室」

前田哲監督、小林弘利脚本、黒田恭史原案「豚のPちゃんと32人の小学生〜命の授業900日」。新任教師で6年2組担任の星先生(妻夫木聡)は、卒業までの一年間、最後に食べるという約束で子豚を飼い始める。子ブタはPちゃんと名付けられ、26人の子供たちはPちゃん…

「アイズ 」- The Eye -

ダヴィド・モロー/ザヴィエ・パリュ監督。5歳の時の事故で視力を失ったL.A.のバイオリニスト、シドニー(ジェシカ・アルバ)は角膜移植手術を受ける。心理療法士ポール(アレッサンドロ・ニヴォラ)のもとで視力を回復させていくが、シドニーには不可解な光景が…

「沖で待つ」

絲山秋子。同期の太っちゃんと女性総合職の私の死んだ後の約束「沖で待つ」(芥川賞受賞)と、セクハラで退職した恭子のお見合い「勤労感謝の日」の中編二作。独特な文体がなかなか楽しい。個人的には「勤労感謝の日」の方が面白かったけど。(memo:アイシュビ…

「小学校の子をもつママが知っておくべきこと」

和田秀樹。ゆとり教育、塾が普通の現代の、現実的な情報。勉強から学校生活、家庭生活の事まで、まあひっかかる所もあるけれど現実としては真っ当な事ばかりだろうか。"スクールカースト”という言葉が存在する事自体、なんか恐ろしい。「30代から始める頭の…

「シェイク・ブレイン〜脳をゆさぶり、創造力をつけろ」

ジョエル・サルツマン。ブレイン・ストーミング的な内容だけど、どうストーミングするかが非常に細かく役に立つことばかり。ブレストを日常的にやる業務ならば読んでおくべき本。問題を明確な疑問文で書き疑問文を何通りにも書き換えてみる、最悪なアイデア…

「イーグル・アイ」-Eagle Eye-

D.J. カルーソ監督。優秀な双子の兄を持ち、コンプレックスから平凡な生活をおくるジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ)は突然、交通事故による兄の死を知る。その直後、銀行には多額の送金、アパートには武器弾薬が届く。テロリストの容疑でFBIに拘束され…

「ハンサム☆スーツ」

英勉監督(長編初)、鈴木おさむ脚本。母親が残した定食屋の"こころ屋"を営む大木啄郎(塚地武雅、ドランクドラゴン)は、料理も上手く人柄もよい人気者だがブサイク。バイトに来た美人の寛子(北川景子)も辞めてしまう。その後、"洋服の青山"で誰でもハンサムに…

「レッドクリフ Part I」-赤壁-

ジョン・ウー(呉宇森)監督。西暦208年、魏の曹操(チャン・フォンイー/張豊毅)軍に追われる蜀の劉備軍。軍師の諸葛亮(金城武)は呉と同盟を結ぶため孫権(チャン・チェン/張震)の元に向かい、司令官・周瑜(トニー・レオン/梁朝偉)と出会う…。赤壁の戦い1800年記…

「まぼろしの邪馬台国」

堤幸彦監督、宮崎康平原案「まぼろしの邪馬臺國」(第一回吉川英治文化賞)、大石静脚本。1956年、島原鉄道社長であり盲目の郷土史家の宮崎康平(竹中直人)は、NHK福岡のラジオ番組「九州の歴史」で長浜和子(吉永小百合)と出会う。一月後、和子は宮�康平の島原…

「ICHI」

曽利文彦監督、子母澤寛原案「座頭市物語」(「ふところ手帖」収録)。孤独に旅する瞽女の市(綾瀬はるか)と市を助けようとした侍・藤平十馬(大沢たかお)は、ある宿場町に辿り着く。町で暴れる万鬼(中村獅童)の一派に対するため、町を仕切る白河組二代目虎次(窪…

横浜トリエンナーレ

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2001年第一回目はご祝儀的評価もあるけどそれなりに充実、2005年二回目(id:zom-1:20051020#p2)は混乱がいい方に働いて面白かった。今回の三回目は、内容的にも面白いものが皆無だし、運営的にも酷いもんでした。無意味に開催場所が点在しているし、そのアク…

「ホームレス中学生」

古厩智之監督、田村裕原作。大阪、中学二年一学期の終業式の日、”たむちん"こと田村裕(小池徹平)が帰宅すると家には差し押さえのテープが貼られ、父親(イッセー尾形)は"解散"を宣言。兄(西野亮廣)、姉(池脇千鶴)と別れ、裕は一人でまきふん公園でホームレス…

「宮廷画家ゴヤは見た」- Goya's Ghost-

ミロス・フォアマン監督。1792年マドリード、国王カルロス4世の宮廷画家のフランシスコ・デ・ゴヤ(ステラン・スカルスガルド)が描いていたのは少女イネス(ナタリー・ポートマン)、そしてロレンソ神父(ハビエル・バルデム)。ある日、異端審問を強化しようとした…

「P.S.アイラヴユー」-P.S. I Love You-

リチャード・ラグラヴェネーズ監督、セシリア・アハーン原作。最愛の夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)を脳腫瘍で突然失ったホリー(ヒラリー・スワンク)。夫の死から三週間、自宅に引きこもったままのホリーの元に、母パトリシア(キャシー・ベイツ)、妹キア…

「トウキョウソナタ」

黒沢清監督。中国へのアウトソーシングによりリストラされた総務課長の佐々木竜平(香川照之)は、仕事の事を妻の恵(小泉今日子)にも言い出せない。息子の大学生の貴(小柳友)は米軍に入隊を希望し、小6の健二(井之脇海)は隠れてピアノ教室に通う…。日本オラン…

「宿命」- FATE -

キム・ヘゴン監督脚本。ウミン(ソン・スンホン)、チョルジュン(クォン・サンウ)、オンファン(チソン)、ドワン(キム・イングォン)の4人はカジノ襲撃を行うがチョルジュンの裏切りにより失敗。2年間の服役の後、出所したウミンが出会ったのは裏社会で出世した…

「僕らのミライへ逆回転」- Be Kind Rewind -

ミシェル・ゴンドリー監督脚本。1930年代の伝説のジャズ・ピアニスト、ファッツ・ウォーラーの生家と言われ、VHSしか置いてない小さなレンタルビデオ店は再開発のために取り壊し寸前。店長の留守を守るマイク(モス・デフ)だが、近くのトレーラーハウスに住む…

「ポスト消費社会のゆくえ」

辻井喬(堤清二)、上野千鶴子。かつてセゾングループ史の企画に参加した上野千鶴子と、グループ総裁だった堤清二の対談。西武、セゾングループの歴史から戦後消費社会を総括していき、また堤清二という人間を描き出す。この上野千鶴子の鋭さ、切れ味はもの凄…

「経済は感情で動く〜はじめての行動経済学」

マッテオ・モッテルリーニ。友野典男「行動経済学」(id:zom-1:20080730#p1)と、内容はかなり重複している。こっちの方が説明は丁寧で詳しくて面白いが。(memo:選考の逆転=目先の利益、時間的非整合性)(memo:保有効果=所有するものは高い価値を感じる)(ヒュー…

「ポリティカル・セックスアピール〜米大統領とハリウッド」

井上篤夫。メールマンから一流プロデューサーになりビル・クリントンを大統領にしたゲフィンなど、ハリウッドの映画業界と米国大統領の歴史的な関わり。米国大統領選挙を前にした企画モノで、アリモノを集めてやっつけで作った本な感じがする。特に中盤は映…

「神様のパズル」

機本伸司。K大学理学部物理学科に通う大学4年生の綿貫基一が受講ゼミの教授から頼まれたのは、天才少女の穂瑞沙羅華をゼミに連れて来る事。綿貫と穂瑞の二人は"人間に宇宙が作れる"事をゼミで証明する事になるが…。同名映画(id:zom-1:20080623#p2)の原作。映…

「本は10冊同時に読め!〜生き方に差がつく「超並列」読書術 本を読まない人はサルである! 」

成毛眞。本は同時に、全部読まなくていいから、沢山読めという事をずっと繰り返しているだけ。著者は日本のマイクロソフトの元社長。著者は沢山本を読んでいるのかもしれないが、文章からはその知性が感じられないのはなぜだろうか。多分、ただ読むならサル…

「痩せりゃいい、ってもんじゃない!〜脂肪の科学」

森永卓郎、柴田玲。経済アナリストの森永卓郎と、名古屋大大学院・脂肪細胞研究の柴田玲の対談。まるで健康に気を使わない、説明されても気を使う気がない森永卓郎に対して、いたって真面目に説明する柴田玲で話がかみ合ってない。最初から柴田玲だけで本を…

「仕事に役立つインテリジェンス」

北岡元。CIAなどの情報分析の方法論の本は何冊か読んだ事あるが、これは分かりやすく、実践的で面白い。事業戦略やシナリオ・プランニングのMBA的な分析よりも役に立ちそう。特に競合仮説分析(仮説とインフォメーションの整合、不整合をマトリックスにする)…