電子竹林:Blog(アーカイブ)

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「狂食の時代」☆- The Great Food Gamble - John Humphrys

ジョン・ハンフリース 永井喜久子-西尾ゆう子訳 講談社「ファーストフードが世界を食いつくす」、「死の病原体プリオン」など食の危険性の本を読む事が多くなったが、社会的にも敏感になっている。いいことではあると思う。現代の食の問題、その総括的な話。著者は、BBCラジオの報道番組「トゥディ」のキャスターであり、10年にわたる酪農の経験がある。食を広い角度から捉え、それでいて突っ込んだ深い話が多く、キャスターらしい判りやすく勉強になる。食品添加剤、殺虫剤、養殖魚、遺伝子組み換え食品、食肉に潜む細菌、失われた大地のバランスなどなど。現代の食がいかに工業化されているか考えさせられる。「沈黙の春」で語られている、有毒化学薬品、化学物質が食品に組み入れられていくのは恐ろしい。最近、安くなったノルウェー産の養殖鮭も心配で食べなくなってしまった。著者が考える食品の基準は分かりやすく、かつ当たり前。それが、いまでは当たり前では無いのが怖い。1.安全でなければならない2.栄養豊富でなければならない3.二次的な栄養素を含んでいたほうがいい3.健康的な食べものは健康な植物や動物からしか得られない