電子竹林:Blog(アーカイブ)

電子竹林:Blogの2019/1/20までのアーカイブです、最新のものは→ https://zom-1.hatenablog.com

2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「「1日30分」を続けなさい!人生勝利の勉強法55」

古市幸雄。一般的な自己啓発書。テレビをみない、通勤時間の使い方、朝型、英語学習とか、あんまり新鮮な事はない。ホントにこの本を必要な人は、この本を手にも取らないと思う。 http://www.amazon.co.jp/dp/4838717776/

「潜水服は蝶の夢を見る」

ジャン=ドミニック・ボービー。同名映画(id:zom-1:20080302#p2)の原作。この原作から上手く映画化したという印象が強い。文章は簡潔で繊細、ロックト・イン・シンドローム悲惨な印象は無く、あくまでもポジティンブなのは映画と同じ。20万回のまばたきで書い…

「自由に生きるとはどういうことか」

橋本努。それなりにまとまっていて面白いけど、自由論というよりは戦後のサブカルチャーから自分なり文化論をまとめた感じもする。敗戦直後の自由論、真っ白な灰に燃え尽きろ「あしたのジョー」、尾崎豊、オウム真理教、エヴァンゲリオンなどなど。(memo:'94…

「チョコレートの真実」

- Bitter Chocolate: Investingating the Dark side of the World's Most Seductive Sweet - キャロル・オフ。マヤ・アステカでのカカオ飲料から、ヨーロッパに渡って行く歴史、さらに現状でのカカオ生産現場での児童労働、企業と政府の腐敗などなど。全体に…

「アーティスト症候群〜アートと職人、クリエイターと芸能人」

大野左紀子。日本において芸術家からアーティストという言葉が使われ始めた歴史、芸能人アーティスト(八代亜紀、工藤静香、片岡鶴太郎(過去と決別したかった男)、ジミー大西、藤井フミヤ、石井竜也)、TV番組「たけしの誰でもピカソ」、「開運!なんでも鑑定団…

「学校裏サイト」

下田博次。著者は群馬大学の社会情報学部教授。学者らしく真面目に調査、分析していて文章はやや硬い。学校裏サイトがちゃんとコントロールされる時、友人関係の活性化、自己表現能力の育成、自治管理能力の育成が出来ると、裏サイトのメリットを考えている…

「半農半Xの種を播く〜やりたい仕事も、農ある暮らしも」

塩見直紀。ロハスという言葉には違和感があっても、半農半Xというキーワードは日本的でしっくり来る、と思ったが中身は意外に薄かった。上っ面で終わっている印象。ネガティブな面には踏み込めていないし。面白いテーマだけに残念。 http://www.amazon.co.j…

「ルポ貧困大国アメリカ」

堤未果。米国社会を書いた本の中ではダントツに面白い、凄い内容。レーガン政権以降の医療/教育/軍隊/災害救助の民営化がいかにひどい社会を作り上げ、ワーキングプアを増加させていったかが分かる。民営化による経済難民、人災ハリケーン・カトリーナ。医療…

「社会起業家という仕事〜チェンジメーカーII」

渡邊奈々。「チェンジメーカー」の続編、20人の社会起業家。やや、平凡な印象で踏み込みが足りない感じ。その中でも、イスラム圏の「名誉の殺人」(婚前婚外交渉の女性を名誉のために家族が殺す)の犠牲者を救うジェイ・ピリオド/シュルジール(スイス)はショッ…

「アメリカ新上流階級ボボズ〜ニューリッチたちの優雅な生き方」- Bobos in Paradise -

デイビッド・ブルックス。ボボス(Bobos)=ブルジョア・ボヘミアン(Bourgeois+Bohemians)、情報化世代の新エリートを消費行動、ライフスタイル、仕事、娯楽、精神面、教育、政治、文化など詳細に分析する。そこに著者の鋭くユーモアを持った視点があるので、面…

「赤をみる〜感覚の進化と意識の存在理由」- Seeing Red - Nicholas Humphrey

ニコラス・ハンフリー。著者は英国の進化心理学者、2004年のハーバード大の講義「赤を見る」の書籍化。"赤を見る"という経験ひとつに絞り、視覚のクオリア、感覚、知覚、感情、意識を解き明かしていく。アメーバーのような原生生物が自分の内と外を区別する…

「崖の上のポニョ」

宮崎駿原作脚本監督。崖の上の一軒家に住む5歳の少年・宗介(声:土井洋輝)、父・耕一(声:長嶋一茂)は小金井丸の船長、母・リサ(声:山口智子)はデイケアサービス"ひまわり園"職員。ある日、海の住人フジモト(声:所ジョージ)の元から家出したさかなの子・ポニ…

「カメレオン」

阪本順治監督、丸山昇一脚本。詐欺を働きながら暮らす伍郎(藤原竜也)、公介(塩谷瞬)たち。仕事の帰りの地下駐車場で国家機密の拉致現場を目撃した伍郎らは政府の掃除人RCAの木島(豊原功補)に狙われ、小池佳子(水川あさみ)も巻き込み逃げる事になる…。丸山昇…

「奇跡のシンフォニー」-August Rush-

カーステン・シェリダン監督。ニューヨーク、新進チェリストのライラ(ケリー・ラッセル)とロックミュージシャンのルイス(ジョナサン・リース=マイヤーズ)は運命的な出会いをするが、ライラの父により引き裂かれてしまう。11年後、あらゆる音がメロディに感じ…

「ゲゲゲの鬼太郎千年呪い歌」

本木克英監督、水木しげる原作、沢村光彦脚本。若い女性が失踪する都市伝説“呪いのかごめ歌”を聴いてしまった女子高生の楓(北乃きい)の腕に銀の鱗が現れる。楓と偶然に出会った鬼太郎(ウエンツ瑛士)とねずみ男(大泉洋)は謎の解明に向かい、千年前に封印され…

「非シス人 Narcissit vol.3 ATAMI 七夕」

Heaven's Door。つかこうへい原作「熱海殺人事件」、如月馮演出脚色。「熱海殺人事件」はもっと面白い話なのに、演技がなんかこなれていない。役をかなり交代しているみたいなんだけど、なんでだろうか。その後、梅が丘PIZZERIA il Mostroにて会食。

「クライマーズ・ハイ」

原田眞人監督、横山秀夫原作。1985年8月12日、北関東新聞の悠木(堤真一)と安西(高嶋政宏)は谷川岳衝立岩に登る予定だったが、御巣鷹山で日航機123便の墜落事故が発生。遊軍記者の悠木は全権デスクとなるが、山に向かったはずの安西はクモ膜下出血で倒れる…。…

「スピード・レーサー」- Speed Racer -

ラリー&アンディ・ウォシャウスキー監督。レース中に命を落とした兄レックスをいまだ崇拝するスピード・レーサー(エミール・ハーシュ)は父(ジョン・グッドマン)がデザインしたマッハ5で優勝。ローヤルトン工業からの魅力的なオファーを断り、レースの秘密を…

「3語で9割通じる英会話」

デイビッド・セイン。色々な局面での簡潔な表現の様々。かなり役に立つと思う、ただし役に立てる局面があれば。読んだだけでは役に立たない。著者は「その英語、ネイティブにはこう聞こえます」を書いた人。 http://www.amazon.co.jp/dp/4413041925/

「安原製作所回顧録」

安原伸。京セラから独立し世界最小のカメラメーカー安原製作所を起ち上げた著者。中国のカメラ工場を使い、機械式レンジファインダーカメラ「安原一式」を作りあげ、2号機「秋月」を完成させる…。安原製作所の心意気に感動して、すぐ予約した安原一式ユーザ…

「憑神」

浅田次郎。時は幕末、婿養子に行った先から離縁され兄夫婦の家に居候する次男坊の別所彦四郎は、向島の三囲稲荷と間違え三巡稲荷に神頼みしたために災いを呼び寄せる…。同名映画(id:zom-1:20070714#p1)の原作。比較的、映画と同じイメージ。浅田次郎の文章は…

「キレる大人はなぜ増えた」

香山リカ。自分は正しいと公共の場で居丈高に振る舞い大人たち、クレーマー、モンスターペアレント、暴走老人、ウェブ炎上などを精神科医の視点で分析する…。読みやすくはあるが、網羅されているとは言えないし深い洞察も無い。キレる大人のニュースを読んで…

「滝田ゆう傑作選「もう一度、昭和」」

滝田ゆう。「寺島町奇譚」(げんまいパンのホヤホヤ/花あらしの頃/ぬけられます/カンカン簾)、「泥鰌庵閑話」(きつねあざみ/いま来たこの道…/新宿流し唄/スズメ/ビニールおじさん/夕空晴れて/カストリゲンさん)、「滝田ゆう歌謡劇場」(男の純情/別れ船/リン…

「リッツ・カールトン20の秘密〜一枚のカード(クレド)に込められた成功法」

井上富紀子、リコ・ドゥブランク。ある講演で感動した著者が、59のすべての世界のリッツ・カールトンに宿泊する事を決意。顧客視点でのリッツ・カールトン流のサービスの秘密…なんだけど、秘密はまるで分らない。ブログみたいな文章なのもイマイチ。加賀屋も…

「「江戸しぐさ」入門 マンガ版」

新潟江戸しぐさ研究会。人間観"人みな仏の化身"、世界観"融合しぐさ"、江戸のこころ"思いやりのしぐさ"、いきなしぐさ、公共マナーの"往来しぐさ"、してはいけないしぐさ、女しぐさ、おつとめしぐさ…。よくまとまっていて面白いし分かりやすい。お心肥、三脱…

「ハゲタカ」上下

真山仁。バブル崩壊後の不景気に苦しむ日本に戻り、元NY投資ファンドの鷲津政彦は企業の買収、再生で実績をあげていく…。バルクセールの作り方(サブプライム問題の発端がよく分る)やゴールデンパラシュートを使った説得など、ハゲタカファンドの実体はなかな…

「2008年前半 外国映画/日本映画ベスト5、ワースト3」

1〜6月、劇場で観たのは102本。単館系は見逃したのも多いけど、今年も邦画は不作傾向。洋画はファンタジー、アクションが駄目なのが多かった。 ● 外国映画ベスト5 1.「ミスト」 (id:zom-1:20080511#p2) キング原作を越えた結末 2.「ノーカントリー」(id:zom-…

「築地魚河岸三代目」

松原信吾監督、はしもとみつお/鍋島雅治原作。エリート商社マンの赤木旬太郎(大沢たかお)、人事課長に抜擢され恋人の明日香(田中麗奈)との結婚も考えている順風満帆な頃、明日香の実家の築地仲卸業・魚辰を手伝う事になるが…。原作も中途半端に読んでいるぐ…

「ミラクル7号 吹替え版」- 長江7号-

チャウ・シンチー(周星馳)監督製作脚本主演。極限の貧乏生活の中、父親ティー(チャウ・シンチー)は建築現場で働きながら息子のディッキー(シュー・チャオ/徐嬌)を名門小学校に通わせている。ティーはゴミ捨て場から謎の物体を拾ってくるが、それは地球外生命…